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カテゴリー「伊坂幸太郎」の14件の記事

2008年11月25日 (火)

モダンタイムス(伊坂幸太郎)

モダンタイムス (Morning NOVELS) Book モダンタイムス (Morning NOVELS)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

実家に忘れてきました。何を?勇気を。

冒頭からこのセリフに完全に引きずり込まれてしまう。

その後、「勇気はあるか?」と問われるごとに
主人公は「実家に忘れてきました」と心で唱えることに・・・。

主人公となる、渡辺拓海、妻の佳代子、拷問屋の岡本猛
会社の先輩の五反田正臣、井坂好太郎なる小説家も出てくるし、
中々に興味深い登場人物たちが活動する。

失踪する五反田、暗号化されたプログラム、
検索ワードは「播磨崎中学校」「安藤商会」、
検索から監視は始まる・・・。

情報とは何か?真実とは何か?善とは何か?悪とは何か?
揺れ動いていく拓海が行き着くところはどこなのか?

一旦引きずり込まれた世界は簡単には抜けられない。

そして終焉を迎えたとき、「勇気はあるか?」の問いに
拓海はもう一つの答えを用意していた。

それが拓海の現実であり、真実なのであろう・・・。

この話は「魔王」の続編で50年後の設定であり、
登場人物も一部かぶっているので先に魔王を読んだほうが分かりやすいかも。

2008年1月24日 (木)

ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)

ゴールデンスランバー Book ゴールデンスランバー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

しばらく寝かせていたのに・・・
開いてしまいました。パンドラの箱を・・・。

期待通りに伊坂ワールドが炸裂してましたね~
計算された伏線、緻密な時間の交差。
怒涛の500ページを一気読みしてしまいました。

物語的には
JFKの暗殺事件をモチーフに描かれた逃亡劇。
「オズワルドにされるぞ」と主人公の青柳君は逃げまくる。
舞台は伊坂さんのテリトリーの仙台。

あ~、ここで出てくるのね。とか。
えっ、どうだっけ?とかでページを戻ったり。

言葉ではあまりうまく表せないだろうと思うので
読んでみてほしいと思う。

なんか最後のページに向かいつつ
終わってほしくないな~と思ってしまうのと
早く結末が知りたちと思ってしまうので・・・・

それにしても今回は書き下ろしでしたけど
今度の本はいつになるんだろうな??

2007年9月12日 (水)

フィッシュストーリー(伊坂幸太郎)

フィッシュストーリー Book フィッシュストーリー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「あの作品に登場した脇役達の日常は? 」
というメッセージ付の短編集。

「動物園のエンジン」
「サクリファイス」
「フィッシュストーリー」
「ポテチ」

そうです。作品リンクの妙がある伊坂作品ですが
今回はその脇役たちが主役になるというのです。

ちょっと間が空いた伊坂ワールドでしたが
やはり面白い。そしてやっぱりダマされる。

特に「フィッシュストーリー」
なんて読み終わってから、もう一度時系列に
並べてしまいましたよ。

奇跡を呼ぶロックバンドの演奏。
ITと正義。なんか絡み合ってるな~という感じ。

そしてジャッククリスピンの存在。
登場したときにはニヤリとしてしまいました。

こんなホラ話ならいくらでも聞きたいものです。

「ポテチ」
個人的には一番これがスキだったかな。
空き巣の今村忠司の出生の謎が明かされる。
それと黒澤の意外な暖かさのようなもの。

なんか人間ぽくなくて人間ぽいな。
黒澤はやはり人気キャラなんでしょうね。
登場回数多いし。

さてさて読み終わってしまってから・・・
次回まで待てないかも・・・。

2007年4月10日 (火)

ラッシュライフ(伊坂幸太郎)

ラッシュライフ Book ラッシュライフ

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

単行本の表紙はエッシャーの絵で
兵隊が城の階段をぐるぐる回っている感じのやつ。

物語りもまさしくそういう感じ。

画商と女画家の新幹線でのエピソード
空き巣の黒澤のエピソード
宗教幹部と絵のうまい信者のエピソード
リストラされた男と野良犬の柴犬のエピソード
精神科女医とサッカー選手のエピソード

これらがバラバラに展開していく。

最後はパズルのピースを収めるように
ピタっと収まった!

あ~エッシャーか~。とうなってしまう。

伊坂独特の他の小説とのリンクもなかなか。
何気ない一行がファンのココロをくすぐる。

読み終わった瞬間にもう一度
最初から読み直してしまった・・・。

伊坂幸太郎を全再読してみたくなっちゃうな~。

2007年2月13日 (火)

グラスホッパー(伊坂幸太郎)

グラスホッパー Book グラスホッパー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:角川書店
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この題名を見て最初に思いついたのが
ミントのカクテル。

私自身は甘いものがあまり得意ではないので
飲みはしないが、甘ったるさが後を引く
デザートのようなカクテル。

私はそんなイメージを持ってこの本を読み始めた。

本来の題名の意味はバッタ。
大群化していく昆虫と人間社会を同一視
ということらしい。

3人の人物が交互に章を進めていく。
鈴木 - 奥さんを殺され、その犯人に復讐を図る
蝉 - 殺し屋。主にナイフを武器とする。
鯨 - 自殺屋。対象者を自殺に向かわせる。

そして、3人を繋ぐ「押し屋」

最初に思った甘いカクテルのイメージは
読後、バッタの青汁を飲むような喉越しで
私に苦味とスッパサを与えた。

たくさんの人が死に、その死に意味を持つものは
非常に少なかった。

現実はそのようのものかもしれないが
生きる意味があるのであれば、死ぬ意味もあるのではないかな?
と寂しく思ってしまった。

2007年2月 7日 (水)

魔王(伊坂幸太郎)

魔王 Book 魔王

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
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2編の中篇?連作。1話目が「魔王」

安藤という青年が「腹話術」という能力をもっている。
行動を起こす前に「考えろ考えろマクガイバー」と唱える。

奇妙な設定でありながら、話的には政治に向かっていく。

弱小政党の犬飼が市民を巻き込んで
ファシズム化していくことを恐れる安藤。

でも犬養が言ってることはスゴク真っ当な意見。
それに流されていく日本人。
自ら考えることを諦め、犬飼の考えを支持する。

そんな中での「考えろマクガイバー」

中盤からは伊坂流ストーリーコンプレックス。
これは結構本を読む順番が重要だよね~。

2編目は安藤弟潤也と詩織(弟の妻)が主役。

弟は猛禽類の観察がお仕事。
特殊な能力(じゃんけんに勝つ?)を持って
首相になった犬飼の憲法改正問題で放つ
「おれを信じるな!考えろ!」

ここでも出てくる「考えろ!」

日本人がいかに考えを持っていないか。
流されやすいか。を感じる。

やっぱり自分で考えることも必要だなと感じる。
流されず、自分を強く持つこと。非常に難しいと思う。

それを実践するべしと読後に感じる。

2007年2月 5日 (月)

砂漠(伊坂幸太郎)

砂漠 Book 砂漠

著者:伊坂 幸太郎
販売元:実業之日本社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ここまで伊坂幸太郎の読書が続くと
伊坂ダイアリーになりそうな感じです・・・。

この本はというとイワユル青春小説。
でも、熱さがまるでない。
鳥瞰型の視点でこの物語を語る「北村」を中心に
大学の5人組が主人公となる。

この5人のキャラが絶妙で
軽いノリのいわゆる大学生的な男-鳥井
美人だけど笑わない女-東堂
超能力が使えるおとなしい女-南
ラモーンズを愛する熱い男-西嶋
って聞いただけでも楽しめそう。

「その気になれば、砂漠にだって雪を降らせる」
そんな熱い想いを胸に5人が青春を送る。

ちなみに私は鳩麦さんに恋しました。

2007年1月30日 (火)

チルドレン(伊坂幸太郎)

チルドレン Book チルドレン

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

続けて伊坂さんのチルドレンですが、
陣内という人物が主人公です。
ところが陣内目線で書かれたものはなく、
周りの人物の目線でかかれています。

5編の短編小説を
大学の友人の鴨居であったり、盲目の青年長瀬であったり
家裁調査官の同僚?の武藤の目線で語ります。

短編が5つなのに長編のように繋がる。
伊坂さんらしい!

この陣内という男がまたカッコイイ。

分かってるのか分かっていないのか?
そんな事は気にせず突き進む。
なんとなく道が開いて行く!

「俺たちは奇跡を起こすんだ」
「大人がカッコよければぐれないんだ」
とか名ゼリフも良い。

とにかく最初の「バンク」から引きずり込まれます。
そして最後まで一気読みしてしまうのです。

2007年1月29日 (月)

死神の精度(伊坂幸太郎)

死神の精度 Book 死神の精度

著者:伊坂 幸太郎
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

主人公は死神。毎回千葉という名前で、違う容姿で人間の前に現れ、
調査対象を1週間の間に「可」とするか「見送り」とするかを決める。
「可」というのはもちろん死ぬということですね。

六編の短編の集まりですが、それが一つの物語として生きている。
そんな感じを受けました。

ミュージックの好きな死神という設定がなんともカワイイ。
また、死神の会話が面白い。やはり人間離れしてるんです。
(まぁ人間じゃないですけど)

六編ともスキなのですが
特に「恋愛で死神」「死神対老女」はスキですね~。
死神対老女のラストは”あ~っ”ってうなってしまいました。

切なさと愛しさを胸に抱ける感じが最高でしたね。

これでまた一つ伊坂ファンに近づいた気がします。

2007年1月19日 (金)

アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)

アヒルと鴨のコインロッカー Book アヒルと鴨のコインロッカー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

最初に出た思いは騙された~。純粋に騙された。

物語は2年前と現在が交互に進行していく。
2年前には琴美という女性がペット殺し事件に巻き込まれて行く。
現在では椎名という大学生が隣人の河崎に書店強盗に誘われる。

この2つの物語は交錯していく。

一粒で二度おいしい物語。
すぐに二回目を読みたくなり、読んでみると
また違った味わいを得るんです。

いや、ホントに騙されましたよ。

2007年1月15日 (月)

陽気なギャングの日常と襲撃(伊坂幸太郎)

陽気なギャングの日常と襲撃 Book 陽気なギャングの日常と襲撃

著者:伊坂 幸太郎
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

陽気なギャングが地球を回すの続編。

キャラの濃い4人のギャング。
今回は銀行強盗シーンはほとんで出て来ず
それぞれが主役となっている4つの日常のストーリーと
それに絡まるように起こっていく誘拐事件。

元々短編連載したものを
長編につながるように書き直したものらしく
最後のには全てのストーリがピッタリ符合する。

絶妙のストーリー展開で大満足。

これの続編も是非書いて欲しいなぁと思います。

この4人にはまだまだ活躍して欲しいものです。

2006年11月13日 (月)

終末のフール(伊坂幸太郎)

終末のフール Book 終末のフール

著者:伊坂 幸太郎
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

連続して伊坂幸太郎づいていますが、

この作品は今から5年前に、8年後に地球に小惑星が追突するという発表がされ、
3年後に終末を迎えることなっている今現在の短編という設定。
(3ヶ月ごとに一本の作品を仕上げているので、微妙に時間が進んでいく)

それぞれの短編の主人公は違う人物でありながら、
同じヒルズタウンという町を舞台に絶妙に話が絡み合っている。

短編のタイトルが「終末のフール」をはじめ「太陽のシール」「篭城のビール」など
韻を踏んだ遊び心が満点。

人類絶滅の話でありながらどこかほのぼのと流れる人間関係と暮らし。

あと3年で世界の終末を迎えるなら、あなとはどう生きてゆきますか?

2006年11月 9日 (木)

陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)

陽気なギャングが地球を回す Book 陽気なギャングが地球を回す

著者:伊坂 幸太郎
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

前回の「オーデュポンの祈り」で結構はまったので
映画にもなった「陽気な~」を読んでみることに。

実に軽快なテンポで物語がすすんでいく。
一見普通の4人組がギャング(銀行強盗)。

しかもその4人が実に個性的。
役所勤めでウソを見抜く成瀬。
喫茶店経営で演説をぶつ響野。
動物愛護の青年でスリの名人久遠。
シングルマザーで体内時計の持ち主雪子。

なんかこれだけでも楽しそうなのに。
サブキャラも際立っています。

「ロマンはどこだ」を口癖に銀行強盗にロマンを求める。
派茶目茶に明るいギャングたち。

一気に読みぬける爽快感がなんともいえなかったなぁ。

2006年11月 6日 (月)

オーデュポンの祈り(伊坂幸太郎)

オーデュボンの祈り Book オーデュボンの祈り

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

なんだか読み終わった後にふんわりとして気持ちよさを感じた。
不思議な島でのミステリーにも関わらず、おっとりと進んでいく。

言葉を話し、未来を予言する案山子。銃を持ち独自の判断で射殺を行う桜。
など特異なキャラが様々でてくる島はとても魅力的に描かれている。

複数の伏線が張られ、ラストにはそれぞれが紡ぎだす。
パズルの1コマと文中にもでてくるが、実際にパズルを完成していくように
キレイにまとまっていく。

ミステリー好きもファンタジー好きもなんかジャンルに拘らず
読んでみるのは良いかもしれない。

作者はこれにジャンルを意識していないような感じも・・・。