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カテゴリー「書籍・雑誌」の8件の記事

2007年8月27日 (月)

夢を与える(綿矢りさ)

夢を与える Book 夢を与える

著者:綿矢 りさ
販売元:河出書房新社
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結構長い期間新作がなかったんですね。
もう3年半らしい。

表紙も「蹴りたい背中」や「インストール」と違い
実写だったので、本屋に並んでいても気づかなかった。
どちらかというと今までのタイプが好きだったので・・・。

物語としては
子供モデルがCM出演を経て、
世間に「夢を与える」成長を遂げていく。

その過程で生活への影響が描かれている。
芸能生活と高校生活の2重生活の過酷さ、
隠れてしなければいけない恋愛。

世間の目を意識した生活スタイルを強いられている。
その中で自己が限界に達したのだろう、
ドンドン崩れていく夕子のリアリティを感じる。

これって芥川賞受賞後の、
彼女の生活なのではないか?と思ってしまう。
史上最年少で受賞してから、生活が激変したのだろう。

世間の目にさらされるようになり、
夢を与える立場としてのジレンマを感じていたのかもしれない。

そういう本人の気持ちがこもっているからか、
妙にリアルな感じを受ける。

しかし、読後感がどっぷりと暗くなってしまった・・・。

2007年7月26日 (木)

レンタルチルドレン(山田悠介)

レンタル・チルドレン Book レンタル・チルドレン

著者:山田 悠介
販売元:幻冬舎
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さて、初めての挑戦として
山田悠介著作を手にとって見る。

この前「めざましテレビ」に
出演していたのがきっかけ。

もちろん「きっかけは~フジテレビ」な訳です。

そして手に取った理由は「題名」だけです。
ということでほとんど前提知識なしの状態。

読みやすい文章であっという間に読み終えました。

で??どういうこと?
結末があっさり過ぎて不明だったのです。

こういう作家なんですか?教えて偉い人!

2007年4月 2日 (月)

ぼくの手はきみのために(市川拓司)

ぼくの手はきみのために Book ぼくの手はきみのために

著者:市川 拓司
販売元:角川書店
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3編の短編集。
「ぼくの手はきみのために」
ひろの手だけが治せる聡美の発作。
二人のつながりは引き寄せるもの・・・。
アッタカイ話ではあるが、僕にはできない。

「透明な軌道」
愛というのは生きて欲しいと願うこと。
死別を知っているから思うこと。
淡々とした暮らしに愛情がタップリで
結構ココロが揺れました。

「黄昏の谷」
よく分からなかった・・・。
最初の方は親子でない親子の話に
引き込まれていったが、ラストシーンは・・・。

全体的に読んだ後に残る暖かさは良かったと思う。

2007年3月26日 (月)

明日の記憶(荻原浩)

明日の記憶 Book 明日の記憶

著者:荻原 浩
販売元:光文社
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これを読んで、思い出したのは
韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」
若い女性のアルツハイマーの話でしたが・・・。

もうひとつは「アルジャーノンに花束を」
これはこの本の主人公佐伯が書く日記。
徐々に漢字が減っていくその印象がなんとなく似てた。

自分で認めるまでの葛藤、悲しみ。
周りの暖かさ、そして冷たさも同時に。

ラストシーンは切ない・・・。

本当の病はもっと大変なものだろうけど、
この病の一端は感じ取れたような気がします。

2007年1月24日 (水)

嫌われ松子の一生(山田宗樹)

嫌われ松子の一生 (上) Book 嫌われ松子の一生 (上)

著者:山田 宗樹
販売元:幻冬舎
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川尻松子の死体が発見された所から物語りは始まる。

会ったこともない甥の笙がその人生を辿って行く。

さて、題名の”嫌われ”は誰に?という疑問が残る。
誰も嫌ってはいない。むしろ愛した人間も多数出てくる。
なんかその転落ぶりからすると、人生に嫌われたのか?

ただ彼女は転落人生を精一杯生きている。

その強さなのか弱さなのか分からない松子の生き方は
会ったことのない甥に影響を与えていく。

読後はスッキリしない。むしろモヤモヤしている。
でも、読んでよかったかな?

さぁ自分の人生はどこで狂うか分からない。
その時自分は強く生きられるだろうか?

2007年1月12日 (金)

風の影(カルロス・ルイス・サフォン)

風の影〈上〉 Book 風の影〈上〉

著者:カルロス・ルイス サフォン
販売元:集英社
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上下巻で800Pを越す長編にもかかわらず
一気に読みぬける。

バルセロナの少年ダニエルが「忘れられた本の墓場」で
「風の影」というフリアン・カラックスの小説を見つける所から始まる。

ダニエルが本に関すること作者のことを
調べて行くうちに次々と明らかになっていく事実。

今年(昨年になりますが)一番のミステリー
という帯に引かれて読み始めるも
単なるミステリーというのではないですね。

冒険小説であり、恋愛部分あり、ホラー的な要素もいれ
複雑にしかもすんなりとそれぞれの要素がからみあう

今年は初めからいい小説に出会ったと感じてしまう。

読んでみる価値はあるんじゃないかなぁ。

2006年10月20日 (金)

トルーマン・カポーティ(ジョージ・プリンプトン/野中 邦子訳)

トルーマン・カポーティ〈上〉 トルーマン・カポーティ〈下〉

この本はカポーティと関わりのあった人々へのインタビュー形式で
色んな方向からの意見を書き連ねている。

幼馴染のハーパー・リー、恋人のジャック・ダンフィー
最期を看取ったジョアン・カーソンなどなど。

それは若き日の天才ぶり、「冷血」を書いている頃の心情
その後富と名声を手に入れ黒と白の舞踏会の栄華ぶり、
さらにその後の没落ぶり。そして最期の時。また、その後。

この本にはカポーティの軌跡が見え隠れする。
一部では理解され、一部では理解されず・・・。

その人となりは読めば読むほど謎となっていく。

それでも読んで見る価値アリと思います。

2006年10月 4日 (水)

冷血(トルーマン・カポーティ/ 佐々田 雅子訳)

冷血 Book 冷血

著者:トルーマン カポーティ
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「トルーマン・カポーティ」(上・下)
のきっかけになった本を回想で。

ジャンルはノンフィクションノベル。

内容は1959年のアメリカのカンザスで起きた一家惨殺事件を
5年余りの綿密な取材の末書き上げた大作

綿密な取材の結果が
取材ノートは6000Pで文庫で600P余り

って1/10に凝縮しすぎじゃ・・・
(それでもちょっと長い)

新聞の片隅に眠っているようなニュース
毎日が流れてるので忘れ去られてしまう
途中の経過をスナップショットでしか伝えられない

その前後のも原因があり、結果があるんだ
ともうドップリと悩みます。

ホンの片隅のニュースのドラマを描いたカポーティ

おもーい空気で過ごした1週間
でも読んでみる価値はあると思います。

なぜか読み終わったあとに開放感につつまれました

ちなみに関連して

9/30より日本公開されてる映画「カポーティ」

アメリカでは主演フィリップ・シーモア・ホフマンが
この作品でアカデミー主演男優賞を受賞しています。

映画のポスターは冷血の頃のカポーティとそっくり・・・。