夢を与える(綿矢りさ)
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夢を与える 著者:綿矢 りさ |
結構長い期間新作がなかったんですね。
もう3年半らしい。
表紙も「蹴りたい背中」や「インストール」と違い
実写だったので、本屋に並んでいても気づかなかった。
どちらかというと今までのタイプが好きだったので・・・。
物語としては
子供モデルがCM出演を経て、
世間に「夢を与える」成長を遂げていく。
その過程で生活への影響が描かれている。
芸能生活と高校生活の2重生活の過酷さ、
隠れてしなければいけない恋愛。
世間の目を意識した生活スタイルを強いられている。
その中で自己が限界に達したのだろう、
ドンドン崩れていく夕子のリアリティを感じる。
これって芥川賞受賞後の、
彼女の生活なのではないか?と思ってしまう。
史上最年少で受賞してから、生活が激変したのだろう。
世間の目にさらされるようになり、
夢を与える立場としてのジレンマを感じていたのかもしれない。
そういう本人の気持ちがこもっているからか、
妙にリアルな感じを受ける。
しかし、読後感がどっぷりと暗くなってしまった・・・。


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