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カテゴリー「津村記久子」の6件の記事

2009年5月12日 (火)

カソウスキの行方(津村記久子)

カソウスキの行方 Book カソウスキの行方

著者:津村 記久子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「カソウスキの行方」
「Everyday I Write A Book」
「花婿のハムラビ法典」

以上三作の短編集。

最初カソウスキってなんだろうか?と思っていたが
そういうことだったのか・・・。

特に最初から知っていても物語の展開に
問題はないと思われるので・・・

カソウスキ=仮想好き
ということらしい。

そう相手のことを仮想的に好きになって
自分に言い聞かせてみるってタイプの子だったのです。

発想的には面白いというか女子的発想だな。
男子はそういうこと考えないと思うんだけどどうかな?

「花婿のハムラビ法典」が面白いのは
遅刻などのポイント制による復讐?

なんか、三作とも今の時代を捉えているというか
若者とはこういうものなんだろうと考えさせられる。

そして考えている自分は
年取ったんだなぁと・・・。ちょっと淋しい。

2009年4月30日 (木)

アレグリアとは仕事はできない(津村記久子)

アレグリアとは仕事はできない Book アレグリアとは仕事はできない

著者:津村 記久子
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「アレグリアとは仕事はできない」
「地下鉄の叙事詩」

以上2編の中篇というところでしょうか。

表題作は大型プロッタと奮闘するOLミノベが主人公。
こんな風景はどこの事務所にもありそうだった。

アレグリアとは大型コピー機そのものであり
1分動いて2分ウオームアップしたり
巻紙を最後まで使わずに、紙がないと訴えてみたり・・・。

とにかく使えない!コピー機なのです。
そんなコピー機と戦う姿が描かれている。

2作目の「地下鉄の叙事詩」については
地下鉄の中での出来事を4面から描いている。

世間という平穏な流れに
自ら一石を投じないと流れなんて変わらないんだと
教えてくれるような一冊でした。

2009年3月23日 (月)

ポトスライムの舟(津村記久子)

ポトスライムの舟 Book ポトスライムの舟

著者:津村 記久子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ポトスライムの舟」
「十二月の窓辺」

の2編からなる中短編。

表題作はようやく読めた第140回芥川賞作品。
これまでに津村さんは3冊読んできたが
一番登場人物の年齢的には私に近かったかもしれない。

29歳で契約社員年収は160万円。
どことなく、この世相を現したような主人公ナガセ。

でも、あんまり周囲が思ってるほどあせっているわけでもなく
淡々と地べたに足を付けて生きている感じ。

ちょっと世代が違うけど、こういう感覚って
私たちの頃にもあったのかもしれない。

上を見ればキリがない。下を見てもキリがない。

そう。
自分として生きていく為に
自分を信じてあげたいと私は思う。

2009年3月16日 (月)

八番筋カウンシル(津村記久子)

八番筋カウンシル Book 八番筋カウンシル

著者:津村 記久子
販売元:朝日新聞出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ポトスライムの舟も同時に手元にあるのだがこちらから。

小説を書いて新人賞を受賞したのだが、
会社との両立がうまくいかず、体調を崩し退社したタケヤス。

久々に戻った地元商店街ではシャッターが閉まりつつあるような状況。
そんな中、幼馴染のホカリの家業を引継ぐように店を開ける。

建設予定のショッピングモールの話題で地元が俄かに活気付く。

タケヤスは大人になった自分と子供の頃の地元生活
変わってしまった地元商店街と、変わろうとしている幼馴染に
囲まれて自分を見つけようとする。

なんだか緩やかなのだが、
ゆっくりと自分の道を探している様子が心に残った。

2009年2月 2日 (月)

君は永遠にそいつらより若い(津村 記久子)

君は永遠にそいつらより若い Book 君は永遠にそいつらより若い

著者:津村 記久子
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

著者津村さんは最新回の芥川賞を受賞。
「ミュージック・ブレス・ユー!!」を読んではいたのだが
それだけに留まっていたのでデビュー作を手にとってみる。

主人公ホリガイ=ポチョムキン(女童貞)の明るくて
真っ向勝負な青春小説かと油断していた。

確かに、前半はホリガイの大学生活が描かれているのだが
だんだんと話はディープなところに進んでいく。

友人(と呼べるかどうかは?)ホミネの自殺から
イノギさんの過去までずどんと暗く落ちていく。

どこまでも落ちていきそうになる中で
どこかホリガイの強さが浮き彫りになっていく。

何かを問いかけられているのだろうが
私はそこまでの強さを持ち合わせてはいない・・・。

2009年1月 2日 (金)

ミュージック・ブレス・ユー(津村記久子)

ミュージック・ブレス・ユー!! Book ミュージック・ブレス・ユー!!

著者:津村 記久子
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

私ももう30代の後半にさしかかり、
遠い青春時代は忘れてしまっていた。

アザミは高校三年生でパンクバンドのメンバーだった。
このバンドが解散に至り、紆余曲折の半年ほどの話。

あ~、そうな風に考えるよねというようなアザミの感覚が良い。
それが小気味よい大阪弁でセリフされる。

遠い青春時代にはなかったような感覚かもしれないが
どっか爽やかで憂いもあり楽しく読めた。

それにしても20年前の矯正にはそんな洒落たゴムはなかったような・・・。
こんなカラフルな矯正があれば楽しくなるだろうなとも思う。