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カテゴリー「帚木蓬生」の4件の記事

2009年3月 6日 (金)

風花病棟(帚木蓬生)

風花病棟 Book 風花病棟

著者:帚木 蓬生
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「メディシン・マン」
「藤籠」
「雨に濡れて」
「百日紅」
「チチジマ」
「顔」
「かがやく」
「ショットグラス」
「震える月」
「終診 」

医療をテーマに描かれた短編集。
10話の短編集は10年に渡って書かれている。

それぞれ独立した話ではあり、いろんな専門医が登場します。

なかなか覗けない世界を覗いてしまったような
不思議な感じを受ける。

患者と医者の向き合い方であるとか
「チチジマ」のような歴史を感じさせるもの・・・。

多岐に渡っていて、
心の奥にジンと響くような感覚がたまらないです。

結構長編向きな作家だと思っていたが
短編もなかなか楽しませていただきました。

2008年9月22日 (月)

インターセックス(帚木蓬生)

インターセックス  /帚木蓬生/著 [本] インターセックス /帚木蓬生/著 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

正直言うとインターセックスというものが
どういうものなのか知らなかった。

なんとなく文字列としての理解として
中間の性なんだろうなという理解だった。

この本は多少はミステリの要素も含んでいるのだが
どちらかというとインターセックスに対する理解を求めた
インターセックス開放の本であったと思う。

そういう意味でとても読みがいのある本だった。

そして現代医学とはマイノリティをマジョリティに
変換するための技術と化していると暗に批判している。

男女という性別は二極化することで
そこに属するものたちに安心感を与えているのかも知れないが
マイノリティにとっての性別とはそうではないのだろう。

アンケート一つとってみても
男女を選択するようになっているが
実際には選択できない人間のことを考えていない。

とても考えさせられた本だったし、今後も意識していくと思う。

2008年4月14日 (月)

聖灰の暗号(帚木蓬生)

聖灰の暗号 (上) Book 聖灰の暗号 (上)

著者:帚木 蓬生
販売元:新潮社
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聖灰の暗号 下 (3) Book 聖灰の暗号 下 (3)

著者:帚木 蓬生
販売元:新潮社
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この本を読み始めた頃は
雰囲気がダヴィンチコードだな~とか思っていた。

でも読み応えがありましたよ。

上下で550P強のボリュームであったが
読み進むうちに自分が探索に出かけているような感覚に。

物語としては
ピネリー山脈の麓にかつて存在した
カタリ派というキリスト教の一派。

弾圧の様子を描いた手記を見つけた宗教学者の須貝。
手記の続きを探しに出る旅に出る。

ここからがかなりのアドベンチャーになっている。
宝を求めて暗号が解かれていく様子。
邪魔を試みる何者かの存在。

捜索に協力をしてくれる地元のナイフ職人エリックと、
パリで出合った精神科医クリスチーヌ。

なんか全ての要素がいい感じでミックスされていた。
だからこそ読後感が心地よかったんだな。

2008年3月13日 (木)

閉鎖病棟(帚木蓬生)

閉鎖病棟 (新潮文庫) Book 閉鎖病棟 (新潮文庫)

著者:帚木 蓬生
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

読み終えてしまった今、
心はかなり重い状態である。

自ら進んで読んだものではない。

友人に差し出された一冊は
ものの見事に心に錘をつるし下げた。

読み進めていくうちに
一瞬平和な閉鎖された精神病棟の話かと思ってしまう。

ところが心を閉ざしているのは
閉鎖病棟の外の人間たちであることに気づく。

かなり重いテーマを淡々と描くことで
一人ひとりが考えることになるのかもしれない。

なかなか自分で掘り起こそうと思うテーマではないが
何かと考えさせられた。

最期に見えた一筋の光明は
せめてもの救いなのかもしれない。