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カテゴリー「森見登美彦」の9件の記事

2009年8月12日 (水)

宵山万華鏡(森見登美彦)

宵山万華鏡 Book 宵山万華鏡

著者:森見登美彦
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「宵山姉妹」
「宵山金魚」
「宵山劇場」
「宵山回廊」
「宵山迷宮」
「宵山万華鏡」

京都祇園祭の前夜祭のことを宵山と呼ぶらしい。

そんなことも知らずに読んだわけですが
相変わらずの不思議ワールドが展開されている。

それぞれが短編なのだが、
パラレルストーリーのようにどこかが通じている。

祭りの賑わい感と、その横にある静けさのようなものが
うまいぐあいに織り交ざっていて楽しめました。

こういう伝統的な行事って
本当に不思議なことが起こりそうで楽しめます。

2009年5月25日 (月)

恋文の技術(森見登美彦)

恋文の技術 Book 恋文の技術

著者:森見 登美彦
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

書簡体形式の本ということで
全編お手紙です。

しかも主人公?である守田一郎からの一方通行。
もちろん返事は返ってきているのだが
それらは記されていない。

それにも関わらずやりとりが思い浮かんでしまう。

かなり想像力を鍛えられる本です。

守田一郎は一人と文通しているわけでもなく
友人、先輩、家庭教師教師をしていた子供、妹、森見登美彦
などと文通をしているのだが、その文通を通して
恋文の技術を学んで恋文代筆のベンチャー企業を立ち上げる
なんて妄想を繰り広げています。

しかし、このなぞめいた書簡集だけで
物語が成り立ってしまっているのが面白い。

事件という事件も起きないのに
なんだか一つの物語として成立しています。

是非どうぞ。

2008年10月 6日 (月)

美女と竹林(森見登美彦)

美女と竹林 Book 美女と竹林

著者:森見登美彦
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この本はジャンルはなんなんだろうか?
エッセイなのか??いや妄想だな。

MBCとなる謎の団体が出てくるあたりが
っもう完全なる妄想の世界でございます。

しかも、なぜ題名が美女と竹林なのか
というのも完全なる妄想。

どこを切り取っても単なるエッセイでは終わっていない。

森見氏が竹林に関して語ろうと思えば思うほどに
遠ざかっていく竹林たち。近づく妄想。

そして格言
「美女に会ったら伝えてくれ
俺は嫁を大事にする男だと」

今後も読んでいきたい作家だな。

2008年9月30日 (火)

四畳半神話大系(森見登美彦)

四畳半神話大系  /森見登美彦/〔著〕 [本] 四畳半神話大系 /森見登美彦/〔著〕 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

舞台は毎度おなじみの京都の大学。

しかし今回はかなり特異な仕掛けになっている。
なんというかパラレルワールドが展開する。

第二章に入ったときに??デジャブ?と思うのは
きっと正常な反応だったのだろう。

完全なデジャブが起こる。

そしてもう一つは樋口さんと羽貫さんの登場。

聞いたことあるキャラだな~とは思っていたが
夜は短し歩けよ乙女の登場人物ではないですか。

そんなこんなでたっぷりと森見ワールドが堪能できる。

最後にはあ~そういうことだったのかと
納得させられる場面もあり楽しい本になっている。

うーん。とにかく読んで感じてください。

2008年7月 2日 (水)

太陽の塔(森見登美彦)

太陽の塔 (新潮文庫) Book 太陽の塔 (新潮文庫)

著者:森見 登美彦
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

京大5年目で休学中の私(森本)は
フラレタ元カノ(水尾さん)を「研究」と称して
ストーキングしている。

そんな他愛もない失恋物語。

しかしこれがなんとも哀愁たっぷりなのですよ。

ファンタジーノベル大賞ということですが
ふとファンタジーの定義とは何かに悩んでしまう。

個人的にはファンタジーはもっと可愛らしいものだと思っていた。
妖精が飛んでたりしてね。

こちらの小説は空想という意味ではファンタジー。

完全なる妄想小説。

学生時代ってそういえば妄想してたかもな~。
なんて懐かしんでみたりして。

この小説のミソはやはり水尾さんなんだろうな。
結構危ない子です。

だからこそ森本氏ははまったのかもね~。

2008年5月19日 (月)

きつねのはなし(森見登美彦)

きつねのはなし Book きつねのはなし

著者:森見 登美彦
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「きつねのはなし」
「果実の中の龍」
「魔」
「水神」

以上4編の短編集。

狸の次はきつねか~(ってそれは私だけなんでしょう)
出版順はきつね→狸ですからね。

まぁどちらも動物シリーズということか。

しかし読んでみると意外に意外。
とてもマジメな文章じゃないですか。

もちろん物語であり、創作(しかもホラー色の)なのですが。
雰囲気がまるで違う。

同じ京都が舞台だし、怪しいという意味では
今までの作品だって十分に怪しい。

でも、なんというかもっとおどろおどろしいというか。
一つ間違えば本当にありそうだから怖いよ。

正直なところ、期待していたものではなかったが
こういう一面も見られて良かったと思うのです。

2008年5月 8日 (木)

有頂天家族(森見登美彦)

有頂天家族 Book 有頂天家族

著者:森見 登美彦
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

本屋大賞の第3位ということで読んでみる。
ほとんどサクリファイスと同じノリ。

どんな家族かと思いきや。なんと狸の家族でした!

主人公は狸四兄弟の三男・矢三郎。

狸なのに化けるのが下手な四男。
蛙に化けて引きこもっている次男。
父の後を継ごうと頑張る堅物の長男。

そして偉大なる母。

金曜倶楽部の手で狸鍋にされた亡き父。

赤玉ポートワインをこよなく愛する赤玉先生(天狗)
赤玉先生を手玉にとる弁天(半天狗)

こうやって人物(人ではないけど・・・)紹介をしていくだけで
楽しさが蘇ってくる。

京都が舞台ということで全てが納得。
今にも天狗と狸が闊歩していそうな土地柄。(かなりの偏見ですが)

ファンタジーと現実の狭間をユラユラと
ゆれる感覚がなんとも言えなくサイコーでした。

まぁ、なにはともあれ
面白きことは良きことなり!

2008年4月11日 (金)

新釈 走れメロス 他四篇(森見登美彦)

新釈 走れメロス 他四篇 Book 新釈 走れメロス 他四篇

著者:森見 登美彦
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「山月記」※中島敦
「藪の中」※芥川龍之介
「走れメロス」※太宰治
「桜の森の満開の下」※坂口安吾
「百物語」※森鴎外

古典系の5作品を新釈というか
なんだろうかパロディと言った方が通りがいいかも。

変に古典的ではなくて
文体というか、雰囲気というかは非常に近いものがあるが
完全に森見流になっているという感じ。

舞台は現代の京都近辺の大学なので
「夜は短し~」に登場する詭弁部なども登場し
ちょっとにやけてしまう。

いや、結構面白いですよ。
真面目に読むんじゃなくて笑いながら読みましょ。

ちなみにこれ読んだ後に原作というか
元の作品たちもネットでですけど読んでしまいました。

2008年2月12日 (火)

夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

夜は短し歩けよ乙女 Book 夜は短し歩けよ乙女

著者:森見 登美彦
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

はて?なんだろうこの不思議な読書感は。
と思いつつ読み進めてしまった。

なんともいえない登場人物たち。
「黒髪の乙女」しかり「後姿の世界的権威の先輩」しかり
サブキャラもかなり際物ぞろい。

京都の町の風景を頭に浮かべながら、
そこはどことなくファンタジーの世界に傾く。

古めいた言い回しに、最新のテイストを加えたような
言葉の遊びがあふれてる。
ロマンチック・エンジンてどうなのよ~。

物語的に私がやはり気に入った部分は
第一章の表題にもなっている「夜は短し歩けよ乙女」

京都の雰囲気がたっぷりと味わえた上で、
不思議テイストの李白さん登場。

あ~なんか京都に行きたい!

そして出会った黒髪の女の子と
「奇遇ですね~」
「たまたま通りかかったものだから。」
なんてやってみるのも乙なものかもしれません・・・。