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カテゴリー「石持浅海」の15件の記事

2009年7月27日 (月)

水の迷宮(石持浅海)

水の迷宮 (光文社文庫) Book 水の迷宮 (光文社文庫)

著者:石持 浅海
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

水族館を舞台にしたミステリー。

3年前に水族館で死んだ片山の命日に水族館で
次々と起こる水槽への異物混入。

辛うじて?被害は最小限に抑えられていたが
犯人の目的は?正体は?

水族館という美しく幻想的な世界で
探偵役の深澤の論理的な推理が冴える。

石持さんらしい作品だったと思います。

そして興味深いことにこの探偵の深澤くんは
実はあの座間味くんなのでは?という推測ができるところです。

真実は闇の中だが
読者として楽しむ分には何の問題もないと思います。

2009年6月22日 (月)

まっすぐ進め(石持浅海)

まっすぐ進め Book まっすぐ進め

著者:石持 浅海
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ふたつの時計」
「ワイン合戦」
「いるべき場所」
「晴れた日の傘」
「まっすぐ進め」

以上5編の連作短編集。

直幸という小柄な青年が、秋という美少女を
書店で発見するとことから物語は始まる。

日常的な小さな謎を解き明かしていくのが
直幸という青年。

まっすぐな心でまっすぐ進む青年は
論理的な思考の持ち主。

ちょっと憧れてしまうくらい
冷静で分析的な人なんだよね。

日常的といいながらも
ちょっと犯罪めいていたりして
ミステリとしても十分楽しめる。

やっぱりこの人の本はスキかもしれない。

2009年6月12日 (金)

アイルランドの薔薇(石持浅海)

アイルランドの薔薇 (光文社文庫) Book アイルランドの薔薇 (光文社文庫)

著者:石持 浅海
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

石持さんのデビュー作。
南アイルランドの湖畔のホテルで
北アイルランドの武装勢力の幹部が殺された。

和平交渉に向けて
元々殺し屋を雇って事故死に見せかけて殺すはずが、
その直前で何者かに殺されてしまった・・・。

同じホテルに偶然居合わせた
日本人化学者のフジが謎を読み解いていく。

後半で謎がするすると解けていく様は
なかなかのものでした。

やっぱりこういう謎解きを読んでると
気持ちがすっきりするなぁ・・・

2008年10月15日 (水)

セリヌンティウスの舟(石持浅海)

セリヌンティウスの舟 (光文社文庫 い 35-4) Book セリヌンティウスの舟 (光文社文庫 い 35-4)

著者:石持浅海
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ダイビングで漂流した6人は死から生還し、
互いに信頼感を寄せる無二の関係になった。

普段はバラバラの6人は1、2ケ月に一度の
ペースでダイビングに行く仲間になった。

皆がこのままずっと続くと思っていた。

恒例のようにダイビングの帰りに
仲間の一人三好の家で飲み明かす中で異変が起こった。

仲間の一人、美月が青酸カリを飲み自殺した。

警察には事件は自殺として処理されたが
葬儀の後三好の家に集まった5人は
美月の死に疑問を抱いてしまった・・・・。

美月は本当に自殺なのか?

「走れメロス」を題材に再構築されたミステリ。

メロスは裏切らなかったのか?
セリヌンティウスは疑わなかったのか?

5人は頭を悩ませ、一つ一つを検証していく。

会話中心でテンポ良く読めました。

2008年9月24日 (水)

ガーディアン(石持浅海)

ガーディアン (カッパ・ノベルス) Book ガーディアン (カッパ・ノベルス)

著者:石持浅海
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「勅使河原冴の章」
「間章」
「栗原円の章」

主人公勅使河原冴は幼少の頃に父をなくした。

その父は幼少の頃の約束どおり冴を守り続ける。
それを冴はガーディアン(守護神)と名づけた。

冴が悪意をもった攻撃を受けると
ガーディアンが反撃するという不思議な力が働く。

大人になった冴は会社の限定プロジェクトで活動する。
そんな時、ガーディアンが発動してしまった・・・。

相手に悪意はあったのか?なぜ死んでしまったのか?
そんな謎を理詰めで解明していく。

そして円の章では冴の娘がガーディアンを引き継いでいる。
そして円の章ではどうガーディアンの能力を使うかということが
テーマとなっている。

なかなか面白くて楽しめたと思う。

2008年9月 1日 (月)

君の望む死に方(石持浅海)

君の望む死に方 (ノン・ノベル 845) Book 君の望む死に方 (ノン・ノベル 845)

著者:石持 浅海
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

殺人に向けて、殺すほうも殺されるほうも準備を進め
殺人までの工程を描いている。

「扉は閉ざされたまま」の続きのシリーズ。

といっても前作から登場するのは
探偵役だった碓氷優佳。
そして前回の事件の舞台になったペンションの
管理人安藤章吾のみ。

今回の舞台は会社の保養所。

そして今回は殺される人も殺されることを想定して
様々な仕掛けを仕掛けていくのだが
優佳は天才的な頭脳で数々の仕掛けを取り除いていく。

これはこれで面白いミステリーである。

今後もこの碓氷優佳の活躍を見られると良いと思う。

2008年8月13日 (水)

賢者の贈り物(石持浅海)

賢者の贈り物 Book 賢者の贈り物

著者:石持 浅海
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「金の携帯 銀の携帯」
「ガラスの靴」
「最も大きな掌」
「可食性手紙」
「賢者の贈り物」
「玉手箱」
「泡となって消える前に」
「経文を書く」
「最後のひと目盛り」
「木に登る」

以上10編の短編ミステリー?
ミステリーといっても犯罪に関わるような話ではなかった。

それぞれにお題が用意されていて
どれも読んだことあるような童話や古典がテーマになっている。

どの作品にも登場する磯風という黒髪の美女がでてくるのだが
その作品にあわせた年齢・職業になっているよう。

この少女自体が謎なのであるが、
それぞれの話で主人公は謎にぶち当たってしまう。

というよりも主人公は一人悩みすぎで
一生懸命に頭をひねり倒す。

そしてほのぼのとした結論に至るので
読んでいるほうとしては微笑んでしまう。

「賢者の贈り物」とか「最後のひと目盛り」
の結末は好きだったな~。

2008年7月23日 (水)

耳をふさいで夜を走る(石持浅海)

耳をふさいで夜を走る Book 耳をふさいで夜を走る

著者:石持 浅海
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この本は簡単に言ってしまえば
並木直俊という男が人を殺しに行くお話し。

だから推理小説といよりは
ホラーサスペンスに近いのかも。

並木は自問自答しながら、次々に人を殺していくのだが
徐々に前回の反省点などを踏まえて向上していく。

なにが彼をそうさせるのかは読んでみてください。
テーマは覚醒なんですかね。

それにしても現代を反映したような物語で
最後の数ページでは読んでいて鳥肌が立ちました。

あまりにもまだ記憶が浅いところにいたので
あっさりとあの事件が蘇ってきてしまった。

うーん。犯罪とは恐ろしい。

2008年7月15日 (火)

心臓と左手(石持浅海)

心臓と左手  座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス) Book 心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)

著者:石持 浅海
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「貧者の軍隊」
「心臓と左手」
「罠の名前」
「水際で防ぐ」
「地下のビール工場」
「沖縄心中」
「再会」

「月の扉」の続編に位置づけることが可能な短編集。

ハイジャック事件にかかわった大迫警視と座間味くんが
新宿の大型書店で再会し、その後季節ごとに酒を飲みに行く仲に。

そんな酒席での推理モノ。安楽椅子探偵になる座間味くん。

相変わらず知的な座間味くんは大迫警視の話を聞きながら
警察の見落としていた事実を明らかにしていく。

どの作品もきっちりとまとまっていて
逆転の発想がとても良かったと思う。

座間味くんに惚れてしまいそう。
冷静な分析と論理の展開が明快でよいのですよ。

通勤時間にパッと読めるお手軽さも何よりです。

2008年6月 4日 (水)

温かな手(石持浅海)

温かな手 Book 温かな手

著者:石持 浅海
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「白衣の意匠」
「陰樹の森で」
「酬い」
「大地を歩む」
「お嬢さんをください事件」
「子豚を連れて」
「温かな手」

以上7編のミステリ連作短編集。

人間ではない生命体という奇妙な設定の主人公二人(?人じゃないけど)
ギンちゃんとムーちゃんが探偵役。

ギンちゃんとムーちゃんは手の平から人間の生命エネルギーを
吸い取って自分のエネルギーとすることができる。

そんな二人(?ひつこいようだけど人じゃない)は
心の清らかな人間の同居人がいる。
(心が清らかだと生命エネルギーもおいしいらしい)

ギンちゃんと暮らすのは大学で助手として働く畑寛子。
ムーちゃんのパートナーはサラリーマンの北西匠。

7つの事件を通して、ギンちゃんとムーちゃんの
冷静だけど鋭い推理が楽しめます。

最後の表題作で心はホンワリと温かくなりました。
それは兄妹に手を当てられたように。

2008年5月15日 (木)

Rのつく月には気をつけよう(石持浅海)

Rのつく月には気をつけよう Book Rのつく月には気をつけよう

著者:石持 浅海
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「Rのつく月には気をつけよう」
「夢のかけら麺のかけら」
「火傷をしないように」
「のんびりと時間をかけて」
「身体によくても、ほどほどに」
「悪魔のキス」
「煙は美人の方へ」

以上7編の短編集。
おいしい料理とおいしいお酒、
そこにスパイスのようなミステリー。

主人公は長江、熊井、夏美の3人。それに毎回ゲストが1人。

長江の家に集まり料理を食べ、酒をのみ会話を交わしているうちに
その会話に潜む秘密を明かしていくというストーリー。

これは読んでいるとなんだかお腹が減ってしまいました。

私もお酒が好きなのですが
それと合わせるツマミもなかなかおいしそうに感じました。

メニューは↓な感じ。
生牡蠣にボウモア。ビールにチキンラーメン。
チーズフォンデュにオレゴンのシャルドネ。豚の角煮に泡盛。
ぎんなんに静岡の純米酒。そば粉のパンケーキにポールジロー。
スモークサーモンにパイパー・エドシック

なんだか一筋縄ではいかなそうな組み合わせが良かったな。

うーん。私にもこういった会を催してくれる友人が欲しいよ・・・。

2008年1月28日 (月)

人柱はミイラと出会う(石持浅海)

人柱はミイラと出会う Book 人柱はミイラと出会う

著者:石持 浅海
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「人柱はミイラと出会う」
「黒衣は議場から消える」
「お歯黒は独身に似合わない」
「厄年は怪我に注意」
「鷹は大空に舞う」
「ミョウガは心に効くクスリ」
「参勤交代は知事の務め」

7編のミステリ連作短編集。

それぞれにキーワードがあるのだが
現代の日本ではほぼ使われていない・・・。

それを大胆にも日本の風習として
当たり前のように残っているかの設定で物語は進む。

なんともいえない心地よさ。
ありえない世界で推理を楽しむ。

短編なので複雑なロジックではないが
ほのぼのと楽しめる謎たちであると思う。

2007年12月10日 (月)

月の扉(石持浅海)

月の扉 (光文社文庫) Book 月の扉 (光文社文庫)

著者:石持 浅海
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

かつてこんなに美しい
ミステリーがあっただろうか?

そんな言葉に惹かれてしまった・・・。

那覇空港で起きたハイジャック事件
その最中に殺人事件が起こる。

ハイジャック犯が入り口を固めたトイレの中で
手首をきられた女性の死体。

密室の中の密室で起こった事件の探偵役に指名されたのが
座間味君(座間味島のTシャツを着ていたため)

この探偵役が非常に良いキャラクターであった。
ハイジャックをされた緊張の中で
落ち着いて分析を進めていく。

ハイジャック犯との会話もなかなかユニークで
テンポも良くて読み進めるのに苦はなかった。

ハイジャック犯は3人でこちらも面白いキャラクター。
最後の方まで楽しめたと思う。

ラストシーンはどうかなぁ?
かなり好き嫌いが出そうな雰囲気だと思う。

2007年11月22日 (木)

BG、あるいは死せるカイニス(石持浅海)

BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス) Book BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)

著者:石持 浅海
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「人間が性転換する生物」というかなり奇妙な設定の物語。
最初は??とついていけないが
読むにしたがって引き込まれていく。

主人公の異母姉が殺されるところから展開されていく。
この異母姉というのがまた難しい。

主人公の父=異母姉の母が性転換した人
というのだからこんがらがる・・・

それはさておき
BGという謎の言葉が飛び交い、
殺人との関わりを主人公は探していく。

扉は閉ざされたままでも感じたが
殺人の動機がなぁ・・・。

まぁ楽しめたからいいんです。

ロジック展開されていく中での言葉たちが
「あ~」とか「そうだったのか」という伏線たち。

こういう推理ものは読み始めるとクセになります。

2007年11月 8日 (木)

扉は閉ざされたまま(石持浅海)

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Book 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

著者:石持 浅海
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

久々に読んだ推理物。
それも倒叙物。いわゆる「古畑任三郎」のように
犯人が最初から分かっているタイプのものですね。

今回の事件は大学時代の旧友7人が
成城の高級ペンションの同窓会の途中で起きる。

この内の1名伏見亮輔が犯人。
そして相対して1名が碓氷優佳探偵。

この2名の頭脳線を被害者を除く四人がサポートする。

まぁ確かに面白い。2006年版「このミステリがすごい!」
の第2位というのも納得がいく。

でもね~。何故犯人は罪を犯したのか?というのが
現実的じゃないんですよね~。

読み進めていっても何故なのかが判然としないし
最後に明らかにされるのだがこれも動機としては弱い。

まぁ扉が閉ざされたまま物語が進み
最後に扉は開かれるまでが緊張感があり楽しめた。

なかなか楽しかったので
これからも本格ミステリと呼ばれるものを読んでみよう。
このミステリがすごいシリーズでも攻めようかな。