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カテゴリー「藤原伊織」の4件の記事

2008年5月28日 (水)

名残り火-てのひらの闇Ⅱ(藤原伊織)

名残り火 (てのひらの闇 (2)) Book 名残り火 (てのひらの闇 (2))

著者:藤原 伊織
販売元:文芸春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

昨年亡くなられた藤原伊織氏の遺作ということらしい。

前回の「遊戯」は完全な未完であったが、
こちらは加筆修正の途上だったらしい。

それでも連載は終了し、加筆修正だけが残された
状態だったので問題なく話は読みきれた。

題名にある通り「てのひらの闇」のシリーズということだが
肝心の「てのひらの闇」を覚えていない。

読んだかどうかもちょっと不安である。
読んだはずなんだけど・・・。

この本としては単純に楽しめました。

ジャズと日本酒という組み合わせが不思議なようでありながら
ピッタリと収まっている。

それが堀江そのものを表現しているかのように取れる
謎が多き人物だが、どこかに筋が通ったような印象を受ける。

このヒーローはハードボイルドでありながら
人情味があふれていると感じたのは私だけだろうか?

亡くならなければシリーズ3作もあったかもしれない。

そう思うと残念だが、私にはまだ第一作がある。

結構新鮮な気持ちで相対することができると思うので
一人で次回作として「てのひらの闇」を楽しもうと思う。

2007年9月 6日 (木)

遊戯(藤原伊織)

遊戯

ちょっとビックリした。
何気なく目にした本は亡くなった藤原伊織の本。
なんと未完の遺作らしい。ということで読んでみる。

「遊戯」
「帰路」
「侵入」
「陽光」
「回流」
「オルゴール」

この内、遊戯~回流までは連作短編でこの部分が未完。
オルゴールは独立した話し。

ネットのゲームサイトで知り合った
派遣会社勤務の男性と、モデルを目指している女性の話。

もう読めないと思った藤原伊織を読めたというウレシサと
未完であったという切なさを同時に感じた。

物語は非常に謎を含んで終わっている。
もっと続きを読みたい。でも、かなわないんだな。

「遺品」がこの本のキーワードになっていると思うが
自分の病状を察知して心の底にもっていたのだろうかと想像する。

まさに「遺品」となってしまった。ちょっと切ない・・・。

2007年7月27日 (金)

ダナエ(藤原伊織)

ダナエ Book ダナエ

著者:藤原 伊織
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ダナエ」
「まぼろしの虹」
「水母」

最後の一冊。読んでいて感じた
「もっと読みたい、この人の本を」

実に残念でならない。今後増えない作品たち。

「ダナエ」
新鋭の画家の描いた義父の肖像画がナイフで
切られ硫酸をかけられた。
1985年に起きたダナエ事件(私は12-3歳なので知らないが)
になぞらえたこの事件。ダナエは誰だ?犯人は誰だ?

「まぼろしの虹」
親の2度目の結婚で連れ子として出会った姉弟。
その親が離婚しようとしている。
そこに現れる黒い影の男。それぞれの関係は?

「水母」
クラゲと読むと知った。海月しかしらなかった。
クリエイティブディレクターの男と元妻の話。

私は密かにこの作品が好きだ。
ハードボイルドな男でその芯にある優しさ。

最後にダナエで登場する朔太郎の詩。
とても印象に残ったので一部ではあるが・・・

萩原朔太郎-
>わが思惟するものは何ぞや。
>すでに人生の虚妄に疲れて
>今も尚家畜の如くに飢えたるかな。
>我は何物をも喪失せず。
>また一切を失ひ尽くせり。

2007年7月23日 (月)

シリウスの道(藤原伊織)

シリウスの道 Book シリウスの道

著者:藤原 伊織
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

今年の5月中旬ごろ一人の訃報をネットで発見。
藤原伊織氏であった。

著書を検索してみると読んでないものが2冊。
とりあえずはシリウスの道を読んでみることに。

主人公の辰村のは広告会社副部長。
変わり者として社内で浮きつつも優秀さを認められてもいる。

新規の広告獲得までの競合プレゼンに向けて動く表舞台。
辰村の幼馴染3人にまつわる裏舞台。

なんと言ってもハードボイルドが炸裂している。

500ページがあっという間。(ハードカバー版)
読んでいるうちに電車を乗り過ごした・・・。

久々に読んだ藤原伊織は「テロリストのパラソル」を
思い出させた。あの時も夢中で読んだ。

もう10年以上前。細かい内容を忘れてしまったので
再読しよう。