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カテゴリー「重松清」の13件の記事

2009年6月 5日 (金)

ステップ(重松清)

ステップ Book ステップ

著者:重松 清
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ケロ先生」
「ライカでハロー・グッドバイ」
「あじさい」
「キュウリの馬に乗って」
「サンタ・グランパ」
「彼岸過迄」
「バトン」
「ホップ、ステップ」
「ジャンプ」

以上9編の連作短編集。

娘が1歳半の時に妻はなくなった。
少しのロマンスを感じさせながらも男手一つで
娘を一生懸命育てる夫のものがたり。

娘を持つ父としては
この話は泣けるんだろうな・・・と思っていたら
案の定泣きましたよ。

泣き所は、父と娘ではなかったのですが

義父の一言が胸に刺さったんですよ。
だから、自然と涙が流れました。

2009年3月30日 (月)

ツバメ記念日(重松清)

ツバメ記念日―季節風 春 Book ツバメ記念日―季節風 春

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「めぐりびな」
「球春」
「拝復、ポンカンにて」
「島小僧」
「よもぎ苦いか、しょっぱいか」
「ジーコロ」
「さくら地蔵」
「せいくらべ」
「霧を往け」
「お兄ちゃんの帰郷」
「目には青葉」
「ツバメ記念日」

以上12編の短編集。
ようやく春になって季節風シリーズの春を読めた。

夏から読み始めて
もう一回りしてしまったんだなと・・・。

最近富に時間の経過が早くなっている。

そしてこの短編集たちも
時間の経過を感じさせる物語ばかり。

個人的には
「拝復、ポンカンにて」が好きだったな。

こういうのが分かる年になってしまったんだと
深い感慨を感じながら。

2009年3月 5日 (木)

希望ヶ丘の人びと(重松清)

希望ヶ丘の人びと Book 希望ヶ丘の人びと

著者:重松 清
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

結構ボリュームがあるかな?
500ページ強の2段組ですからね~。
文字は大きめです・・・。

それにしてもこの話は意外と引き込まれた。

妻の願い出もあった希望が丘へ
妻がなくなったあとに引っ越す。

しかも小5と中3の子供たちを引き連れて
自分はフランチャイズの塾長に・・・。

最初はもっと泣ける本かな?とも思ってたのですが
結構笑える部分の方が多かったかも。

エーちゃん世代にはもってこいな
エンターテイメント性でした。

2009年1月19日 (月)

サンタ・エクスプレス(重松清)

サンタ・エクスプレス―季節風 冬 Book サンタ・エクスプレス―季節風 冬

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
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「あっつあつの、ほっくほく」
「コーヒーもう一杯」
「冬の散歩道」
「サンタ・エクスプレス」
「ネコはコタツで」
「ごまめ」
「火の用心」
「その年の初雪」
「一陽来復」
「じゅんちゃんの北斗七星」
「バレンタイン・デビュー」
「サクラ、イツカ、サク」

季節風シリーズの冬。私は春に春を読みそびれているのでこれで3作目。
いつ春を読むかが課題だな。

相変わらずのストーリーで和ませていただいた。
冬だからでしょうか?
哀愁を感じさせるような話が多かったような気がします。

どれもこれも良かったのですが個人的には

「ネコはコタツで」なんかは自分にもそろそろ降りかかってくるような
問題提起で感慨深く読んでしまった・・・。

「じゅんちゃんの北斗七星」などは電車の中で目が
ウルウルしてしまってちょっと上を向いてしまいました。

寒さの中で心の隅に温かさを宿すには
良い本でした。

2008年12月 1日 (月)

とんび(重松清)

とんび Book とんび

著者:重松 清
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この物語はヤスという一人の父親の物語です。
そしてアキラという少年の成長期でもあります。

結構覚悟して読んでいたのに
電車の中でも目に涙を溜めてしまった。

私とは境遇が全然違うし、似ても似つかないかもしれない。
でも、ヤスに感情移入しすぎてしまったかも・・・。

昭和の匂いがプンプンする設定からして
ちょっと涙が出てきそうになる。

だから本当は家で読めばよかったとも思う。

私には娘と息子が一人づついるのだけど
これほどまでに真剣に愛しているだろうか?

日々の幸せに、その存在を疎かにしていないだろうか?

ちょっと自分を振り返ってしまって
子供たちをきちんと愛してあげようと思う。

2008年10月20日 (月)

少しだけ欠けた月(重松清)

少しだけ欠けた月―季節風*秋 Book 少しだけ欠けた月―季節風*秋

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「オニババと三人の盗賊」
「サンマの煙」
「風速四十米」
「ヨコヅナ大ちゃん」
「少しだけ欠けた月」
「キンモクセイ」
「よーい、どん!」
「ウイニングボール」
「おばあちゃんのギンナン」
「秘密基地に午後七時」
「水飲み鳥、はばたく。」
「田中さんの休日」

以上12編の短編集。
季節風シリーズの秋バージョン。

肌寒く感じるようになると人肌が恋しくなる。
ほんのり、じんわりと温かい話。

ちょっと切ないような感じが秋っぽくて
このシリーズの醍醐味なんだろうな~。

この次はきっと冬がでるんだろう。
寒く凍えるような物語たちなんだろうか?

それと課題は春をいつ読むかだよな。

2008年10月 1日 (水)

気をつけ、礼(重松清)

気をつけ、礼。 Book 気をつけ、礼。

著者:重松 清
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「白髪のニール」
「ドロップスは神さまの涙」
「マティスのビンタ」
「にんじん」
「泣くな赤鬼」
「気をつけ、礼。」

以上6編の短編集。
教師と生徒の関係みたいなものを描いた短編集。

どことなく、先生というものは聖職と呼ばれながらも
本人は人間なんだぞと聞こえてくる。

でも、生徒と先生の関係は大人になってからも
変わらず行き続けてるんだなぁとも感じさせる。

どこか悲しげな関係ながらも
そこには信頼が横たわっていたりもする。

なかなか興味深い短編集だったと思う。

2008年9月17日 (水)

ブランケット・キャッツ(重松清)

ブランケット・キャッツ Book ブランケット・キャッツ

著者:重松 清
販売元:朝日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「花粉症のブランケット・キャット」
「助手席に座るブランケット・キャット」
「尻尾のないブランケット・キャット」
「身代わりのブランケット・キャット」
「嫌われ者のブランケット・キャット」
「旅に出たブランケット・キャット」
「我が家の夢のブランケット・キャット」

以上7編の短編集。

主人公はネコ。
2泊3日のレンタル猫は毛布付。

この短編に出てくる借主の人間模様を
ネコを通して見せてくれている。

どこか切ない話が多いのだが
最後にはどこか救われている気がします。

家族をテーマにしていることで
その一員になりえるネコの視点は良かったかな。

2008年7月28日 (月)

僕たちのミシシッピ・リバー(重松清)

僕たちのミシシッピ・リバー―季節風*夏 Book 僕たちのミシシッピ・リバー―季節風*夏

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「親知らず」
「あじさい、揺れて」
「その次の雨の日のために」
「ささのはさらさら」
「風鈴」
「僕たちのミシシッピ・リバー」
「魔法使いの絵の具」
「終わりの後の始まりの前に」
「金魚」
「べっぴんさん」
「タカシ丸」
「虹色メガネ」

以上12編の短編集。
季節風夏という副題がついており
季節風春という副題がついてツバメ記念日の姉妹編らしい。
そちらは未読だがこれから読んでみようと思う。

この12編は夏を舞台になっているのだが
どことなく別れがテーマになっているよう。

淋しいテーマにもかかわらず心にはほんのりと温かさが残る。

家族って言葉にしなくても共有してることって多いんだと思う。
そんなことに今更気づかされたような気がする。

「ささのはさらさら」を読んでいて自分もこんなに
分かり合える家族として行きたいなぁとも思った。

他にも「あじさい、揺れて」や「べっぴんさん」も好きかな。

人の優しさとか、気遣いっていうのが
ごく自然なものとして感じられたから。

最近のニュースは心無いものばかりで
こんな本を読んで「ホッ」としたいと思う今日この頃。

2008年6月13日 (金)

ブルーベリー(重松清)

ブルーベリー Book ブルーベリー

著者:重松清
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「東京に門前払いをくらった彼女のために」
「恋するカレン・みちのく純情篇」
「マイ・フェア・ボーイ」
「走れ!東上線ターボ」
「洗いざらしの幸運」
「4時間17分目のセカンドサーブ」
「君の名は、ルイージ」
「僕と少女とブルーベリー」
「さらば愛しき牛丼」
「黄昏のイエロー・サブマリン」
「人生で大事なものは(けっこう)ホイチョイに教わった」
「ザイオンの鉄のライオン」

以上12編の青春短編集。

どうやら作者の自伝的大学時代のよう。
重松清さんは1963年生まれ、私は1972年生まれ。

年齢的には 9歳離れていることになる。
ところが読んでみると意外と「あ~」ということになる。

1981年に18歳だった彼は東京に出てくる。
いろんな感情はあったのだろう。

「マイ・フェア・ボーイ」に現れるように
ちょっと背伸びをしてみる年頃なのだ。

この12編にはいろんな人が出てくる。
現在(2003-2004年当時)には疎遠になっている人がほとんどだ。

それでも過去には確実に存在していたし
その当時はまぎれもなく同時代を過ごしたんだと思う。

それを現在感じる形で表現している。
そこには後悔なんかも含まれている。

でも、
「人生で大事なものは(けっこう)ホイチョイに教わった」
なんかを読んでホッとする自分もいる。
この幸せって今だから分かるんだと思う。

私もきまぐれコンセプトを読んでいた一人だから
この見栄の張り方はなんとなく懐かしいんだよね。

私もそろそろ高校卒業から考えると
20年近くが経過したことになる。

私にとっての1990年代は重松さんにとっての80年代なんだろう。

これからの10年で私は人間的にどれだけ成長し
過去を振り返ることができるのだろう?

2008年5月 7日 (水)

カシオペアの丘で(重松清)

カシオペアの丘で(上) Book カシオペアの丘で(上)

著者:重松 清
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

カシオペアの丘で(下) Book カシオペアの丘で(下)

著者:重松 清
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

読み始めたときはこんな話になるとは想像していなかった。
いい意味で裏切られたような作品。

なんとなく出だしから謎の多い感じを受けていた。

次第に明らかになっていく事実は
明かすための事実ではなくて、理解するための事実だった。

全体像が把握できたときに
ボクは涙を目に溜めていた。

40才前後の幼馴染4人がこの物語の中心。

4人は北海道の北都市で小学4年生の時
広大な丘で星を見ていて、そこをカシオペアの丘と名づけた。

バラバラに人生を過ごしていた4人は
ある事件をきっかけに北都市に集まっていく。

人を許すこと、或いは許されることが
全体を通してのテーマになっている。

ガンに侵され死期が近づいていることを悟った
シュンは最後に許されるためにカシオペアに向かう。

なんだかとっても人間くさくて
いいドラマだったのだと思う。

余談だが
以前に読んだ伊坂幸太郎氏の「魔王」では
「この世の中で一番の娯楽は、誰かを赦(ゆる)すことだ」
と言わせている。

これは一つの考え方だと思う。
肩の荷が下りるしね。

2008年2月25日 (月)

青い鳥(重松清)

青い鳥 Book 青い鳥

著者:重松 清
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ハンカチ」
「ひむりーる独唱」
「おまもり」
「青い鳥」
「静かな楽隊」
「拝啓ねずみ大王さま」
「進路は北へ」
「カッコウの卵」

8編の中学校を舞台にした短編集。

主人公はたぶん生徒であろう。
でも、そのそばに立っているのが非常勤講師の村内先生。

村内先生は吃音であるが為に、うまく話せない。
だからこそ大切なことしか言わない。

非常勤講師として様々な学校を渡り歩き
ひとりぼっちの生徒のそばにいる。

そして救ったとかではなく「間に合った」という。

こんな伝説の教師に本の中で出合って欲しいと思う。

2007年7月25日 (水)

その日のまえに(重松清)

その日のまえに Book その日のまえに

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ひこうき雲」
「朝日のあたる家」
「潮騒」
「ヒア・カムズ・ザ・サン」
「その日のまえに」
「その日」
「その日のあとで」

死と生というテーマで描かれた短編集。
その日~3編が連作になっており
他の4編どこか関係している。

私は「ヒア・カムズ・ザ・サン」が一番好きだった。
息子と母親が歌を歌う少女を介して
触れ合う姿が印象に残る。

もちろん「その日~」も印象に残る。
余命を宣告され「その日」を待つ夫婦の愛というか
その共有した時間の暖かさみたいなものを感じた。

私も人生の折り返し地点を迎えている気がするが
このことを覚えておこう。

いつか「その日」は来るし、愛する人にも「その日」は来る。
共有した時間を振り返れる暖かい時間を過ごそう。