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2009年8月の7件の記事

2009年8月27日 (木)

螻蛄【けら】(黒川博行)

螻蛄 Book 螻蛄

著者:黒川 博行
販売元:新潮社
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疫病神シリーズの第4弾。期待通りの本でした。
桑原と二宮のコンビがようやく復活したという喜びがあります。

今回は宗教家を巻き込んでの金をめぐる騙しあい。
最後に笑うのは誰なのか??

物語の筋としても面白かったのだが
やはり桑原と二宮のコンビ漫才のようなやりとり。
関西弁でテンポがよく読んでいてもクスッときてしまう。

本当にいたら怖いんだろうが、どことなく憎めない桑原。
最弱かと思いきや、ちゃっかりと掠め取っていく二宮。

どちらもキャラクターが立っていて楽しめます。

今後もこのシリーズが続くことを祈りつつ・・・。

2009年8月24日 (月)

絶望ノート(歌野晶午)

絶望ノート Book 絶望ノート

著者:歌野 晶午
販売元:幻冬舎
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絶望ノートという日記帳の中で太刀川照音は
いじめられている現実を綴っていた。

この絶望ノートの記述と
周辺の人々の口述シーンが交互に繰り返される。

そのことで現実と文字の狭間に生まれる空間。

これを埋めるのは真実なのか?虚構なのか?

相変わらず歌野さんの小説という気がしますが・・・

どうしてもなじめなかったのが暗い絶望ノートシーン。
なんとなく、気持ち悪くなってしまいました。

2009年8月19日 (水)

植物図鑑(有川浩)

植物図鑑 Book 植物図鑑

著者:有川 浩
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

あいかわらずベタ甘な恋愛小説ですね。

なんか読んでてニヤリとなってそうな自分が
恥ずかしくなってしまいます。
なので、電車内では厳禁・・・。

植物図鑑という題名からも想像できるとおり
色んな植物がでてきます。

しかも、基本その植物を食べます。

レシピも一部載っているので
料理にチャレンジすることも可能です。

もちろん植物の写真も出ているので
図鑑・小説・レシピ本と一粒で3度おいしい感じです。

2009年8月17日 (月)

六月の夜と昼のあわいに(恩田陸)

六月の夜と昼のあわいに Book 六月の夜と昼のあわいに

著者:恩田 陸,杉本 秀太郎
販売元:朝日新聞出版
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「恋はみずいろ」
「唐草模様」
「Y字路の事件」
「約束の地」
「酒肆ローレライ」
「窯変・田久保順子」
「夜を遡る」
「翳りゆく部屋」
「コンパートメントにて」
「Interchange」

以上10編の短編小説。

色々な小説形式を集めたということで
かなりバラエティに富んでいます。

その所為もあるとは思うのだが
かなり好き嫌いが分かれるような気がする。

まぁ10作品もあれば、好き嫌いが分かれるか・・・。

でも、全体的には楽しめたと思う。

こうやって軽く恩田作品を読めるというのも
一つの楽しみなのかもしれない。

「酒肆ローレライ」なんて最高に面白かったしね。

「窯変・田久保順子」とかは結構先が読めるんですが
これはこれで面白かったです。

自分の好きになれる短編を見つけてみてはどうでしょう?

2009年8月12日 (水)

宵山万華鏡(森見登美彦)

宵山万華鏡 Book 宵山万華鏡

著者:森見登美彦
販売元:集英社
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「宵山姉妹」
「宵山金魚」
「宵山劇場」
「宵山回廊」
「宵山迷宮」
「宵山万華鏡」

京都祇園祭の前夜祭のことを宵山と呼ぶらしい。

そんなことも知らずに読んだわけですが
相変わらずの不思議ワールドが展開されている。

それぞれが短編なのだが、
パラレルストーリーのようにどこかが通じている。

祭りの賑わい感と、その横にある静けさのようなものが
うまいぐあいに織り交ざっていて楽しめました。

こういう伝統的な行事って
本当に不思議なことが起こりそうで楽しめます。

2009年8月10日 (月)

悼む人(天童荒太)

悼む人 Book 悼む人

著者:天童 荒太
販売元:文藝春秋
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なんとも考えさせられる本でした。

主人公の悼む人=坂築静人は
全国を旅しながら、亡くなった方を訊ね、悼む。

事件をエログロく書いていた記者の蒔野抗太郎
ガンと向き合った母、巡子
殺人を犯し刑期を終え静人とともに歩いた、奈儀倖世
3人の視点で物語が進んでいく。

死をテーマに重苦しく訴えかけてくる本でした。

名もなき死をじっと見つめ心に刻む。
愛された人を探し、愛した話に耳を傾ける。

3人の視点がまた、静人の輪郭を違う色で描く。

話題になったあとからでも随分と時間が経ってしまったが
これはなかなかに読み応えのある本でした。

2009年8月 4日 (火)

片眼の猿(道尾秀介)

片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2) Book 片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)

著者:道尾 秀介
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

なかなか紹介が難しい本だと思う。
何を言っても未読の方には邪魔になるような気がする。

主人公の探偵は盗聴専門のスパイ。
これだけしか書けないなんて・・・。
一体どういう小説なんだか・・・。

帯に踊るのは
「道尾秀介を信じるな!道尾秀介を信じろ!」
という文言なのだが事実これが正解だろう。

「向日葵~」も同時に平積みで並んでいると
この作家の勢いを感じるんですよ。

あとの本を文庫化まで待つか?
それとも古本で探すか・・・。二者択一。

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