2009年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月の11件の記事

2009年4月30日 (木)

アレグリアとは仕事はできない(津村記久子)

アレグリアとは仕事はできない Book アレグリアとは仕事はできない

著者:津村 記久子
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「アレグリアとは仕事はできない」
「地下鉄の叙事詩」

以上2編の中篇というところでしょうか。

表題作は大型プロッタと奮闘するOLミノベが主人公。
こんな風景はどこの事務所にもありそうだった。

アレグリアとは大型コピー機そのものであり
1分動いて2分ウオームアップしたり
巻紙を最後まで使わずに、紙がないと訴えてみたり・・・。

とにかく使えない!コピー機なのです。
そんなコピー機と戦う姿が描かれている。

2作目の「地下鉄の叙事詩」については
地下鉄の中での出来事を4面から描いている。

世間という平穏な流れに
自ら一石を投じないと流れなんて変わらないんだと
教えてくれるような一冊でした。

2009年4月27日 (月)

人間の覚悟(五木寛之)

人間の覚悟 (新潮新書) Book 人間の覚悟 (新潮新書)

著者:五木 寛之
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ついに「覚悟」を決める時が来た。と帯にあり
「覚悟」とは諦めることと言う。

そして諦めることとは明らかに究めることだという。

つまり、事実を真正面から受けとめることだという。

さて、この冒頭の言葉からずるずると
色々な絶望も希望も関係ないという話になっていく。

私は正直に生きたいと願っている。
何に正直にか?自分にである。

あまり自分にうそはつきたくないなとは思う。
人にうそをついてしまうことはやはり多々あるが
自分にまでうそをついてしまっては自分がいなくなるような気がする。

だから、私は覚悟した
ありのままの自分でいようと・・・。

2009年4月24日 (金)

私の男(桜庭一樹)

私の男 Book 私の男

著者:桜庭 一樹
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この本について元々は読む気がなかった・・・。
そして現在読み終わっても、読んで良かったとは思わない。

ただ、最初の冒頭シーンについては
私の好きな雰囲気が漂っていた。
だから、第1章については読んでよかったと思う。

いっそのこと第一章の短編でも良かったのではないだろうか。

第一章は2008年という現在であり、
娘「花」と義父「淳悟」が待ち合わせるシーンから始まる。
そして花の婚約者と会うシーンへと展開していく。

その後物語りは過去に遡っていき
花が淳悟に引き取られるところまで15年を遡っていく。

ちょっと読後感はドロっとした感触になってしまう。
スッキリしたいという方にはお勧めしない・・・。

2009年4月22日 (水)

瑠璃でもなく、玻璃でもなく(唯川恵)

瑠璃でもなく、玻璃でもなく Book 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

著者:唯川恵
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

なんだかとても心痛む作品であった。
多くは語れないにしても・・・。

34歳の専業主婦 英利子と そのダンナ朔也。
朔也と不倫をしている 26歳OL美月。

まぁ言ってみれば典型的な三角関係のお話。
それでも、なんだか心痛んだのは妙なリアリティ。

英利子は友人が出世していく姿を見て
このままでいいのか?と思い
美月は友人の結婚式に出て
このままでいいのか?と思う。

隣の芝は青く見えるもので・・・。

派手過ぎない発覚後のもめ方も
そんな感じなのかもと思わせる・・・。

愛することとか、自分の存在価値であるとか
嫉妬とかジレンマとかそんなものがうまく絡み合っていて
良かったと思います。

すごく心が痛んだ作品でしたが、なんか読んで欲しいな。

2009年4月20日 (月)

パラドックス13(東野圭吾)

パラドックス13 Book パラドックス13

著者:東野 圭吾
販売元:毎日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

3月13日13時13分13秒。この時間に何かが起こる。
政府関係者は理解不能ながらも対策を考える。

その瞬間にキケンな事は行わないこと・・・。
なんとも消極的な対策である・・・。

そしてその瞬間に突如人々が消えてしまった。

生き残ったモノは仲間を探し行動を共にする。
生き残ったものは赤ん坊から年寄りまで13名。

崩壊していく東京を舞台にサバイバルが続く・・・
サバイバルには今までの常識は通用しない。
是か非か?それを判断するのは生存者たち。

そしてラストに待つのは死か?生か?

「名探偵の掟」もテレビドラマ化されて
なんだか東野作品はのりにのってる感が強いですね。

そして今回ももしかして映像化を意識した?
しかもハリウッド級の大スペクタクル。

地盤沈下、地震、嵐ともう映画化されたら
見ごたえ十分そうなシーンが想像できてしまう。

2009年4月17日 (金)

あなたに、大切な香りの記憶はありますか?

あなたに大切な香りの記憶はありますか? Book あなたに大切な香りの記憶はありますか?

著者:阿川 佐和子,角田 光代,熊谷 達也,小池 真理子,石田 衣良
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

石田衣良「夢の香り」
角田光代「父とガムと彼女」
朱川湊人「いちば童子」
阿川佐和子「アンタさん」
熊谷達也「ロックとブルースに還る夜」
小池真理子「スワン・レイク」
重松清「コーヒーもう一杯」
高樹のぶ子「何も起きなかった」

以上8作の香りに関するアンソロジー。

このうちの「コーヒーもう一杯」は
サンタ・エクスプレスの中で読んだなぁ。

香りがテーマのアンソロジーということだが
私は元々鼻炎ということもあり香りに鈍感なような気がする。

嗅覚が鋭い人というのは時にうらやましく感じる反面
やはり香りではなく、臭いの存在も気になるところではある。

現実問題として電車内で臭いを感じると
ちょっと移動したりする・・・。

でも、やはり記憶と結びつく香りというのはいいもので
たまに昔の思い出が蘇る香りにはハッとさせられる。

8種類の香りであなたの香りも思い出して欲しい。

2009年4月15日 (水)

鬼の跫音(道尾秀介)

鬼の跫音 Book 鬼の跫音

著者:道尾 秀介
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「鈴虫」
「ケモノ(けものへん)」
「よいぎつね」
「箱詰めの文字」
「冬の鬼」
「悪意の顔」

以上6編のホラー短編集。

ミステリーの得意な作者が作るホラーは
どこかに仕掛けがしてあり読んでいて
ミステリーの要素も多分に感じる。

それでいてホラーの背筋に冷たいものを感じるような
なんだかおどろおどろした作品でもありました。

いろんな要素がMIXされているお陰か
読み終わった後は恐怖感よりも
悲しい物語として胸に残るようなものでした。

こういう作品も続けていただけると
いろんな楽しみが増えるような感じを受けました。

2009年4月13日 (月)

日本の15大財閥-現代企業のルーツをひもとく(菊地浩之)

日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく (平凡社新書) Book 日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく (平凡社新書)

著者:菊地 浩之
販売元:平凡社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

意外と知っているようでこうやって
まとめて読むと結構知らないことが多くて面白い。

銀行系の統合などはリアルタイムで知ってるはずなのに
覚えてなかったりする。

それから財閥同士が統合をしていく様が面白い。
個人的に好きな財閥があったりすると
なお面白いのではないだろうか?

そして今回読んでいて一番楽しめたのは家系図かもしれない。
特に安田家においてはいきなりジョン・レノンが登場。
オノ・ヨーコって安田家の家系だったのですね。
全然知らなかった。

筆者もあとがきで書いていますが
広く浅く知るにはちょうど良い内容であるような気がします。

2009年4月10日 (金)

プリンセス・トヨトミ(万城目学)

プリンセス・トヨトミ Book プリンセス・トヨトミ

著者:万城目 学
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ホルモー六景以来かな。

鹿男を未だに読んではいないんだが
これで京都、奈良、大阪と近畿を制覇しつつあるようです。

女の子になりたくて登校時にセーラー服を着る真田大輔。
そして大輔を守る強い女の子、橋場茶子。

この二人は空堀商店街に住む幼馴染。

そんな町に会計検査院の調査官が3名が降り立つ。
”鬼の松平””ミラクル鳥居””プリンセス旭”
かなり濃いキャラでした。

検査対象の財団法人OJOを検査しようとすると
突然のすっぽかしに会う。

OJOの検査はあきらめて検査終了。
松平が私用で大阪に居残ってる間に・・・。

次々に明らかになる事実。

ファンタジーの中でも
ひょっとした実話?なんて思って見たりもする。

あー、私も大阪城にはせ参じようかしら。

2009年4月 7日 (火)

RURIKO(林真理子)

RURIKO Book RURIKO

著者:林 真理子
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

浅丘ルリ子が少女の時代より
大女優に変貌を遂げていく様子が描かれている。

これがどこまで真実なのかは分からない。
林真理子曰く「事実に基づいたフィクション」。
どこまでが事実でどこからがフィクションなのかは
ある意味読者にゆだねられているのだろう。

それはさておき、
石原裕次郎や小林旭、そして美空ひばりなどの
光と影を垣間見ることができる。

スター達が実際には悩み、苦しみながらも
スターとして君臨し続けた様子が面白い。

この本を読んで、浅丘ルリ子に恋をした。

今まで見たことがない浅丘ルリ子の全盛期を見たいと思い
表紙の浅丘ルリ子に見とれてしまう。

一度は読んで欲しい本かもしれない。

2009年4月 1日 (水)

誘拐児(翔田寛)

誘拐児 Book 誘拐児

著者:翔田 寛
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

昭和21年戦後の混乱の中、有楽町の闇市で
誘拐事件の身代金の受け渡しがあった。
身代金は強奪され、誘拐された5歳の少年は戻らなかった。

15年後の誘拐事件の時効直前に起きた殺人事件が
密接に絡み合ってくる。

母は誘拐犯なのか?谷口良雄は誘拐児なのか?

二つの方向から事件の真相に迫っていく。

派手な演出やトリックなんて存在しない
どちらかというと地味なイメージで展開されていく。

そして最後には人間味があふれかえった
ドラマを心の奥で感じてしまった。

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »