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2009年3月の12件の記事

2009年3月30日 (月)

ツバメ記念日(重松清)

ツバメ記念日―季節風 春 Book ツバメ記念日―季節風 春

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「めぐりびな」
「球春」
「拝復、ポンカンにて」
「島小僧」
「よもぎ苦いか、しょっぱいか」
「ジーコロ」
「さくら地蔵」
「せいくらべ」
「霧を往け」
「お兄ちゃんの帰郷」
「目には青葉」
「ツバメ記念日」

以上12編の短編集。
ようやく春になって季節風シリーズの春を読めた。

夏から読み始めて
もう一回りしてしまったんだなと・・・。

最近富に時間の経過が早くなっている。

そしてこの短編集たちも
時間の経過を感じさせる物語ばかり。

個人的には
「拝復、ポンカンにて」が好きだったな。

こういうのが分かる年になってしまったんだと
深い感慨を感じながら。

2009年3月27日 (金)

ブラザー・サン シスター・ムーン(恩田陸)

ブラザー・サン シスター・ムーン Book ブラザー・サン シスター・ムーン

著者:恩田 陸
販売元:河出書房新社
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楡崎綾音、戸崎衛、箱崎一の3人による
回帰小説とでも言うのでしょうか?

高校時代の思い出を胸に大学生活を
社会人の今回想するという青春小説なのです。

大学時代に3人はそれぞれに
本、音楽、映画に没頭していた日々を思い出し、
そしてそれ以前に3人で体験した
高校時代のある日まで遡る。

3人がが交錯し、離れていく。
人生の岐路みたいなものもテーマになっているのだろうか。

フワフワ感が漂う小説で
心地よく読めてしまう。

そして、青春時代ってこうだったなぁ~
と自分も回想を始めてしまう。

2009年3月25日 (水)

骨の記憶(楡周平)

骨の記憶 Book 骨の記憶

著者:楡 周平
販売元:文藝春秋
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500P強の分厚さにも関わらず
意外とすんなりと読めてしまった。

集団就職で上京した少年が抱えた罪と
金に執着していく様子が描かれていく。

最初の事件以降、事件らしい事件は起きないのだが
事件時の記憶は”金”のなさに帰着する。

だから少年は多少の悪であろうとも
金に執着していく。

そしてあまりにも金に執着したあまり
人間の心に気づかずに裏切られてしまう・・・。

なんだかとっても悲しい話だったなぁ。

2009年3月23日 (月)

ポトスライムの舟(津村記久子)

ポトスライムの舟 Book ポトスライムの舟

著者:津村 記久子
販売元:講談社
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「ポトスライムの舟」
「十二月の窓辺」

の2編からなる中短編。

表題作はようやく読めた第140回芥川賞作品。
これまでに津村さんは3冊読んできたが
一番登場人物の年齢的には私に近かったかもしれない。

29歳で契約社員年収は160万円。
どことなく、この世相を現したような主人公ナガセ。

でも、あんまり周囲が思ってるほどあせっているわけでもなく
淡々と地べたに足を付けて生きている感じ。

ちょっと世代が違うけど、こういう感覚って
私たちの頃にもあったのかもしれない。

上を見ればキリがない。下を見てもキリがない。

そう。
自分として生きていく為に
自分を信じてあげたいと私は思う。

2009年3月19日 (木)

逝年(石田衣良)

逝年―Call boy〈2〉 Book 逝年―Call boy〈2〉

著者:石田 衣良
販売元:集英社
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「娼年」の続編。

この題名にはなんとなくだが二つの意味が存在していると思う。

まず読みとしての「しょうねん」→「せいねん」
これはリョウの成長物語。

そしてもう一つは漢字としての「娼」と「逝」
これは静香サイドからの物語。

五年前に読んだ「娼年」には衝撃を受けた。
まぁ私も若かったし。
そして今回「逝年」を読んで、心が緩んだ。

こういう愛ってあるんだろうなと。

2009年3月17日 (火)

ラブコメ今昔(有川浩)

ラブコメ今昔 Book ラブコメ今昔

著者:有川 浩
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ラブコメ今昔」
「軍事とオタクと彼」
「広報官、走る!」
「青い衝撃」
「秘め事」
「ダンディ・ライオン-またはラブコメ今昔イマドキ編-」

上記6編の自衛隊系短編集。

まぁ照れずに読むほうが難しいぐらいの
ラブコメ度なんですね。

だから、30代も後半に差し掛かったおやじが
電車の中で読むにはちょっと照れる。

まぁ、周りのおやじが内容を分かってるとは思えないが・・・。

それでもこういう話ってたまに読みたくなるんだよね。
たまに食べたくなる吉野家の牛丼のよう・・・。

2009年3月16日 (月)

八番筋カウンシル(津村記久子)

八番筋カウンシル Book 八番筋カウンシル

著者:津村 記久子
販売元:朝日新聞出版
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ポトスライムの舟も同時に手元にあるのだがこちらから。

小説を書いて新人賞を受賞したのだが、
会社との両立がうまくいかず、体調を崩し退社したタケヤス。

久々に戻った地元商店街ではシャッターが閉まりつつあるような状況。
そんな中、幼馴染のホカリの家業を引継ぐように店を開ける。

建設予定のショッピングモールの話題で地元が俄かに活気付く。

タケヤスは大人になった自分と子供の頃の地元生活
変わってしまった地元商店街と、変わろうとしている幼馴染に
囲まれて自分を見つけようとする。

なんだか緩やかなのだが、
ゆっくりと自分の道を探している様子が心に残った。

2009年3月11日 (水)

地図男(真藤順丈)

地図男 (ダ・ヴィンチブックス) Book 地図男 (ダ・ヴィンチブックス)

著者:真藤順丈
販売元:メディアファクトリー
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賞をいっぱいとったとかで
なんだか脅威の新人とかっていう評判てことらしいですが・・・

私的には疑問符が頭をよぎってしまいました。
なんだか薄っぺらな印象は否めない。

地図男というぐらいだから、
もっと土地に密着したような話が良かったんだけどなと思う。

だからなんとなく千葉の件では
ほ~といいながら読み進めていたのに
23区大会あたりは土地由来感がとっても弱かった気がします。

まぁ本というのは好き好きなので
単なる戯言として受け取っていただければ幸いです。

2009年3月 9日 (月)

深追い(横山秀夫)

深追い (新潮文庫) Book 深追い (新潮文庫)

著者:横山 秀夫
販売元:新潮社
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「深追い」
「又聞き」
「引き継ぎ」
「訳あり」
「締め出し」
「仕返し」
「人ごと」

以上7編の短編集。

なんだか久々に横山秀夫を読んだ気がする。

やはり人情系の警察モノなのですが
舞台は三ツ鐘署という職住一体感の強い警察署でのできごと。

どこか物悲しいような話で
警察という人を感じさせられた一冊だった。

そういえば出版される予定だった
64はどうなってしまったのだろうか?

2009年3月 6日 (金)

風花病棟(帚木蓬生)

風花病棟 Book 風花病棟

著者:帚木 蓬生
販売元:新潮社
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「メディシン・マン」
「藤籠」
「雨に濡れて」
「百日紅」
「チチジマ」
「顔」
「かがやく」
「ショットグラス」
「震える月」
「終診 」

医療をテーマに描かれた短編集。
10話の短編集は10年に渡って書かれている。

それぞれ独立した話ではあり、いろんな専門医が登場します。

なかなか覗けない世界を覗いてしまったような
不思議な感じを受ける。

患者と医者の向き合い方であるとか
「チチジマ」のような歴史を感じさせるもの・・・。

多岐に渡っていて、
心の奥にジンと響くような感覚がたまらないです。

結構長編向きな作家だと思っていたが
短編もなかなか楽しませていただきました。

2009年3月 5日 (木)

希望ヶ丘の人びと(重松清)

希望ヶ丘の人びと Book 希望ヶ丘の人びと

著者:重松 清
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

結構ボリュームがあるかな?
500ページ強の2段組ですからね~。
文字は大きめです・・・。

それにしてもこの話は意外と引き込まれた。

妻の願い出もあった希望が丘へ
妻がなくなったあとに引っ越す。

しかも小5と中3の子供たちを引き連れて
自分はフランチャイズの塾長に・・・。

最初はもっと泣ける本かな?とも思ってたのですが
結構笑える部分の方が多かったかも。

エーちゃん世代にはもってこいな
エンターテイメント性でした。

2009年3月 2日 (月)

手(山崎ナオコーラ)

手 Book

著者:山崎 ナオコーラ
販売元:文藝春秋
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「手」
「笑うお姫さま」
「わけもなく走りたくなる」
「お父さん大好き」

以上4編の短編集。「手」は芥川賞候補。

4編の短編集といいながら「手」は中篇。

25歳の女性が主人公なのだが
ちょっと変わっている。

年上の男性のことが気になり
「ハッピーおじさんコレクション」なるサイトも運営してしまう。

でも、この25歳の恋愛はゆったりとして
ゆるやかに流れていく。

なんだか感覚的にハマッテしまった。

私とは10歳以上も違い、年代も別なので
共感という訳ではない・・。

ただ、なんだかすんなりと入り込めてしまった。

山崎さんを通して語られる彼女は
どこか真正面からは生きていないのだと思う。

それでも、現実にはこういった女性は多く
きっと日々埋もれていっているのかもしれない・・・。

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