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2009年1月の10件の記事

2009年1月29日 (木)

強運の持ち主(瀬尾まいこ)

強運の持ち主 Book 強運の持ち主

著者:瀬尾 まいこ
販売元:文芸春秋
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「ニベア」
「ファミリーセンター」
「おしまい予言」
「強運の持ち主」

占いの短編4編。

瀬尾さんらしい雰囲気の出た心地よい短編集でした。

職場の人間関係から脱する為、OLから転向して占い師になったルイーズ。

そんなルイーズの所にくる顧客の悩みを占いで
解決?していくような話でした。

世の中にはいろんな人がいて、占いのような助言が必要で
生活が変わっていく人もいるんだろうなと感じさせる。

私自身、占いは朝のニュースのものを見るぐらい。
特に信じるでも、信じないでもないがやはり1位とか言われると
ちょっとうれしかったりする。

この本では結局占いというのは
ポンと背中を押すだけで、結局は自分で行動しないと
いけないということ言ってるんだと思う。

そして、占い師であるルイーズ自身も
やっと動き始めたというところかな。。。

2009年1月26日 (月)

猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)

猫を抱いて象と泳ぐ Book 猫を抱いて象と泳ぐ

著者:小川 洋子
販売元:文藝春秋
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とても神秘的な世界に連れて行かれたようです。

「博士の愛した数式」が数学のロマンであり
今回はチェスのロマンということらしい。

一人の少年はプールの隅に死体を発見した。

その死体はバスの運転手であり、
そのバスの運転手の寮に向かうと古びたバスが一台。

そのバスに住む男は少年にチェスを教えてくれた。
丁寧にゆっくりと。

そこからチェスの神秘的な世界が繰り広げられていく。

その深い世界の淵にたちながら、チェス盤を見あげる少年は
チェスに何を感じたのだろうか。

リトル・アリョーヒンとともに、少年がチェスという人生を
全うする姿がとても美しく感じてしまった。

2009年1月21日 (水)

森に眠る魚(角田光代)

森に眠る魚 Book 森に眠る魚

著者:角田 光代
販売元:双葉社
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読み終わった感想は「怖い」の一言である。
ある意味ホラーを超えている。
どこか背筋に寒いものを感じながら読んでしまった。

話としては、子供をもつ親たちがママ友として出会い
仲良くなっていき、教育に関する強迫観念から
徐々に裏の姿を現していくといったような話。

ウチも現在は幼稚園の子供がいるが
こんな戦いが行われているとすると・・・。

実体験しているわけではないが、これがリアリティ
なのだろう。間違いないだろうと感じさせる展開。

読む人は気をつけてください。
特に幼稚園前の子供を持つ母親は読まないほうが無難なのかもしれない・・・。

そして勘ぐって読むと
角田さんはこういう経験をしてるんじゃないの?
取材だけじゃこうもリアルには語れないんじゃないのか?

2009年1月19日 (月)

サンタ・エクスプレス(重松清)

サンタ・エクスプレス―季節風 冬 Book サンタ・エクスプレス―季節風 冬

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
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「あっつあつの、ほっくほく」
「コーヒーもう一杯」
「冬の散歩道」
「サンタ・エクスプレス」
「ネコはコタツで」
「ごまめ」
「火の用心」
「その年の初雪」
「一陽来復」
「じゅんちゃんの北斗七星」
「バレンタイン・デビュー」
「サクラ、イツカ、サク」

季節風シリーズの冬。私は春に春を読みそびれているのでこれで3作目。
いつ春を読むかが課題だな。

相変わらずのストーリーで和ませていただいた。
冬だからでしょうか?
哀愁を感じさせるような話が多かったような気がします。

どれもこれも良かったのですが個人的には

「ネコはコタツで」なんかは自分にもそろそろ降りかかってくるような
問題提起で感慨深く読んでしまった・・・。

「じゅんちゃんの北斗七星」などは電車の中で目が
ウルウルしてしまってちょっと上を向いてしまいました。

寒さの中で心の隅に温かさを宿すには
良い本でした。

2009年1月16日 (金)

カラスの親指(道尾秀介)

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb Book カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

著者:道尾 秀介
販売元:講談社
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直木賞が発表されましたが、受賞はしませんでしたが
直木賞候補にもなっていた本を読んでみました。

詐欺師のタケは、詐欺師に詐欺を働きかけた鍵屋のテツと出会う。
その後、詐欺を行いながら共同生活を続けていた。

タケは昔ハメた金融屋ヒグチに追われる。
二人はスリの少女まひろと出会い、一緒に暮らすことになる。

まひるのおまけのように姉のやひろとその彼氏も同居を始める。

ミステリーとか、サスペンスというよりは
ヒューマンドラマのような様相を呈している。

なんだか人間ぽい詐欺師たちが
追ってきている金融屋と対峙するとこから
ハラハラとドキドキが混じってくる。

あとは読んでのお楽しみです。

結構最後の下りはスラスラと謎が紐解かれるようで
気持ちよかったです。

あと味のスッキリした感じでした。

2009年1月14日 (水)

オリンピックの身代金(奥田英朗)

オリンピックの身代金 Book オリンピックの身代金

著者:奥田 英朗
販売元:角川グループパブリッシング
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500ページ強、2段組の長編サスペンス。
時代は1964年東京オリンピック。

これが実に昭和の匂いがプンプンする作品でした。

私はまだ生まれていない時代ながらも
この時代はこうだったのだろうという気持ちにさせられる。

そして背景とは別の本来のサスペンスもなかなか楽しめました。

少しの時間軸のズレで交互に展開される
事件後と事件前の物語の入り繰りが絶妙に楽しめる。

高度成長期のまっただなかで、極貧の生活を強いられる労働者たち。
その中でも東大に通いながらも兄を過酷労働の末になくした主人公は
オリンピックに敵意をむき出しにしていく。

そして追う刑事、オリンピック警備幕僚長の息子・・・
それぞれの立場でオリンピックを守ろうとする。

久々のシリアスな奥田さんだったが
非常に楽しめた作品でした。

2009年1月13日 (火)

イノセント・ゲリラの祝祭(海堂尊)

イノセント・ゲリラの祝祭 Book イノセント・ゲリラの祝祭

著者:海堂 尊
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

バチスタシリーズの最新刊。

もちろん白鳥も田口も健在なのだが
今回の主役といっても過言ではないのが「ひねくれ彦根」

こいつはなかなかどうして、
物事の真理をついたような物言いで
人々を扇動していくようなタイプのようです。

なかなか楽しめたのだが
海堂の得意技炸裂といった感じ。

話はAIに集中しすぎてしまって
どちらかというと学術よりだったなぁ。

もっとミステリぽい方が好きなんだけど。
それでもAIに関する知識人になったような気にさせてくれる。

ラストは何か次回作を匂わせるような
エンディングでした。

まぁ面白かったです。

2009年1月 7日 (水)

優しい音楽(瀬尾まいこ)

優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1) (双葉文庫) Book 優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1) (双葉文庫)

著者:瀬尾 まいこ
販売元:双葉社
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「優しい音楽」
「タイムラグ」
「がらくた効果」

以上3編の短編集。

瀬尾さんのゆったりとした時間が流れる
ちょっと不思議なシチュエーションの短編集。

どことなく様子がおかしい千波と僕の出会いからその恋愛。
不倫相手の子供を預からされて、ちょっとどまどう深雪。
ホームレスの佐々木さんを家につれて帰ってくるという話。

どの話にしても、とても穏やかに時が流れる。
正月明けのゆったりとした時間にはとてもぴったりとはまった感じ。

この中では「優しい音楽」が好きかな~。

この主人公の男の子の懐の深さというか
動じないで淡々と進んでいくさまがとても好感がもてたな。

自分とは対極にいそうな人だったからね。

2009年1月 5日 (月)

ガリレオの苦悩(東野圭吾)

ガリレオの苦悩 Book ガリレオの苦悩

著者:東野 圭吾
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「落下る(おちる)」
「操縦る(あやつる)」
「密室る(とじる)」
「指標す(しめす)」
「攪乱す(みだす)」

以上5編の短編集。

初めの2編については読んでいるうちに
既視感にとらわれる。

そうなんです。ドラマを先に見てしまったよ。
スペシャルで放送された「ガリレオΦ」の原作でした。

期待を裏切らないようなまとまった短編集でした。

科学的解明を繰り広げる湯川が
実はとても人間的であるというのが
今回の打ち出されていた特徴かもしれないな。

2009年1月 2日 (金)

ミュージック・ブレス・ユー(津村記久子)

ミュージック・ブレス・ユー!! Book ミュージック・ブレス・ユー!!

著者:津村 記久子
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

私ももう30代の後半にさしかかり、
遠い青春時代は忘れてしまっていた。

アザミは高校三年生でパンクバンドのメンバーだった。
このバンドが解散に至り、紆余曲折の半年ほどの話。

あ~、そうな風に考えるよねというようなアザミの感覚が良い。
それが小気味よい大阪弁でセリフされる。

遠い青春時代にはなかったような感覚かもしれないが
どっか爽やかで憂いもあり楽しく読めた。

それにしても20年前の矯正にはそんな洒落たゴムはなかったような・・・。
こんなカラフルな矯正があれば楽しくなるだろうなとも思う。

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