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2008年12月の12件の記事

2008年12月29日 (月)

光(三浦しをん)

光 Book

著者:三浦 しをん
販売元:集英社
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美浜島を突然襲った津波は島を飲み込んだ。
たった5人の島民と1人の観光客を残して・・・。

救助に現れた自衛隊と共に島で後始末をしている
最中に観光客は行方を消す。

そんな衝撃の幕開けから20年後の話。

その当時秘密を共有した信之と美花だったが
20年後はまるで別世界で生活をしていた。

そこに輔と輔の父親が現れたことで
それぞれの運命は交錯して行く。

結構重い話だった。
仏果を得ず以来だということもあり
随分と雰囲気が変わったなぁという印象。

これはこれでドロドロしくて好きなんだけど
最後まで救われないんだよな~。

2008年12月26日 (金)

女王蘭(新堂冬樹)

女王蘭 Book 女王蘭

著者:新堂冬樹
販売元:祥伝社
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なんだかんだ言いながらも読んでしまいました。

読んでみるとそう悪いこともなく、
すんなりと馴染んでしまった。

新人キャバ嬢である優姫の成長物語と藤堂への復讐心。

そして立花と藤堂の因縁の対決が攻守入り乱れていて
飽きさせないような展開を見せていた。

今後もこのシリーズは続くのだろうか。
なんか新しい展開を見せそうな気もするのだが・・・。

2008年12月25日 (木)

図書館の神様(瀬尾まいこ)

図書館の神様 Book 図書館の神様

著者:瀬尾 まいこ
販売元:マガジンハウス
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主人公「清」は清く正しく生きてきた。
その事件が起こるまでは・・・。

新任講師になった清は文芸部の顧問となる。
そこで出合った垣内くんとのなんとも言えない日々。

緩やかに流れる時間の中で
少しづつ心の傷と向き合っていったのだろう。

ムリに傷を癒すのではなく、
自然体で心が癒えていくのが瀬尾さんらしい。

やっぱり人間てこういうことなんだろう。

寒い冬に心温まった良い作品でした。

文芸部だけあって文学が出てくるのだが
ちょっと読みたくなるような登場の仕方をする。

これは狙いなんだろうな。
国語教師としてのお勧めというところでしょうか。

2008年12月24日 (水)

僕の好きな人が、よく眠れますように(中村航)

僕の好きな人が、よく眠れますように Book 僕の好きな人が、よく眠れますように

著者:中村 航
販売元:角川グループパブリッシング
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この本を読んでとても優しい気持ちになりました。
とても爽やかに語られている物語は人妻との恋だったりします。

本来ならドロドロとしそうな雰囲気を一切感じさせず
中村航の世界をきちんと築いていたよ。

人妻研究員と僕の恋は、
私の心にぴったりとハマッテしまった。

あとは中村ファンには覚えのある木戸さんが出てきます。

そうして会話の最後につける「だけかしら」は意味深という
新しい発見もさせていただきました。

とてもかわいい恋愛小説なんだと思う。

まぁどんだけ言ったところで、こういう話が私が好きなんだと思う。

2008年12月22日 (月)

チェーンポイズン(本多孝好)

チェーン・ポイズン Book チェーン・ポイズン

著者:本多 孝好
販売元:講談社
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元職員に続いて講談社100周年記念の書き下ろし100冊の1冊。

読後の感想としては、もう完全に騙されてました・・・
信じきっていたものが崩壊した感じです。

何の変哲もないOLがある日、死にたいと願う。
「本当に死ぬ気なら、1年だけ待ちませんか?
ちょうど1年後またここに来れば、1年間頑張ったご褒美をあげましょう。」
なーんて言葉に乗せられて1年間を生きてしまうのです。

そしてもう一人。
とある雑誌記者は奇妙な自殺の連鎖を取材し始める。
共通点は毒物の種類と絶望から死ぬまでの期間の長さ。

この二つの視点で交互に物語は進んでいく。
そして交錯し、からまりあっていく。

もうどっぷりとハマリましたよ。

この女性がまた、ちょっとズれていてそれがまた良いのですよ。
そして記者は悪くなりきれない優しさみたいなものが滲み出ているし。

そして気づいたときには、もう遅かったのですよ。
「あ~」とか、「え~」とか言葉は様々でもつぶやいてしまいます。

次作をもっともっと期待してしまう・・・。

2008年12月18日 (木)

スタバではグランデを買え!(吉本佳生)

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学 Book スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

著者:吉本 佳生
販売元:ダイヤモンド社
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友人より長々と借りてしまっている本で
年内に返さないとな~と思い立って読む。

いや、想像してたより面白かったです。
分かりやすいのがなによりですね。

モノの価格を考えさせてくれる。

スタバの例ではショートとグランデは100円の差。
それぞれの種類に価格差があるにも関わらず
サイズでの価格差は全て100円。

納得できるよう価格を分解してくれる。

そういえば、そういう視点で価格って見てこなかったな。

スタバの例にとどまらず、様々な事例を挙げている。
ちょっと読んで、ちょっと分かった気になれる。

久々に読んだビジネス書だったが面白いと思った。

2008年12月16日 (火)

温室デイズ(瀬尾まいこ)

温室デイズ Book 温室デイズ

著者:瀬尾 まいこ
販売元:角川書店
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教育の現場は今、本当にこうなのだろうか・・・。

私の娘は来年小学生になる。その6年後には中学生になる。
そして今から不安になる。

淡々とした文章の中に、ひどく残酷な物語が展開されている。

いじめがテーマではあるのだが、
主人公のみちるはいじめに耐えることで一人戦っている。

教師も、周りも逃げることを良しとしている。

そんな戦おうとしている子を見て
大人の私はどう対応したらよいのだろう・・・。

非常に身につまされる話ではあった。

2008年12月15日 (月)

枕女優(新堂冬樹)

枕女優 Book 枕女優

著者:新堂冬樹
販売元:河出書房新社
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タイトルに期待して読み始めた・・・。
なんかあっさりと終わってしまった・・・。

なにかが足りない・・・。

読んでいてぐっとくる感情も
盛り上がりもあったもんじゃない・・・。

そして多くを語ろうとは決して思わない。

ちょっと損をした気分である。

しかし、今手元にある女王蘭の扱いはどうすべきか・・・。

2008年12月12日 (金)

サウダージ(垣根涼介)

サウダージ (文春文庫) Book サウダージ (文春文庫)

著者:垣根 涼介
販売元:文藝春秋
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なんだか忙しくて更新している暇が少なくなってきた。
一応読んではいるんだけどな~。

こちらはアキシリーズ第3弾。
アキとは対極のような日系ブラジル人耕一が新登場する。

耕一はもともと柿沢と折田が桃井と出会う前に
メンバーとしてレッスンを受けていたアキの先輩。

ただ、耕一の素性に危険を感じた柿沢は
メンバーから外してしまう・・・。

そんな耕一が持ってきたヤマを踏む。

DDを愛するあたりがサウダージの由来なのだろうか。
ちょっと淋しい感じがクセになる本。

このシリーズは今後続かないのかな??

2008年12月 5日 (金)

土井徹先生の診療事件簿(五十嵐貴久)

土井徹先生の診療事件簿 Book 土井徹先生の診療事件簿

著者:五十嵐 貴久
販売元:幻冬舎
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「老人と犬」
「奇妙な痕跡」
「かえるのうたが、きこえてくるよ」
「笑う猫」
「おそるべき子供たち」
「トゥルーカラー」
「警官殺し」

以上6編の動物系(?)ミステリー。

この本は一目みたときから惚れてしまったよ。
なぜならイラストが中村佑介だったからだろうな。

「夜は短し~」「親指の恋人」に続いてこの本も。
もうバッチリと分かりましたよ。

本の中身としては父が伝説の刑事で殉職してしまった立花令子は
キャリアとして入庁して南武蔵野署の副署長となる。

獣医の土井徹先生と事件の話をしていると
様々な事件の裏に動物の陰があるという設定。

多少強引な展開は多いものの
手軽なミステリーとしては面白いかもしれない。

それにしても2003年にこのシリーズは始まってたのね。
ということはこれからも続くのかも・・・。

2008年12月 3日 (水)

元職員(吉田修一)

元職員 Book 元職員

著者:吉田 修一
販売元:講談社
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「あの空の下で」を読んだ後では少々物足りない。
短編集に凝縮されたノスタルジーが感じられなかった・・・。

こちらは公社の経理担当職員が横領して、
現実逃避のバンコクで過ごす数日間を描いているのだが
今ひとつバンコクの緊迫感が伝わってこない。

物語的には公社職員の転落から、
バンコクで後ろめたさを感じながら遊ぶ様
そして開き直ってバレないと確信するという心情部分がメイン。

確かにこんな感じなのかもしれないなと感じつつ
背景に物足りなさを感じてしまうのは我侭というものだろうか?

「あの空の下で」で妙に感じ入ってしまったので
反動があったのかもしれないなぁ。

2008年12月 1日 (月)

とんび(重松清)

とんび Book とんび

著者:重松 清
販売元:角川グループパブリッシング
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この物語はヤスという一人の父親の物語です。
そしてアキラという少年の成長期でもあります。

結構覚悟して読んでいたのに
電車の中でも目に涙を溜めてしまった。

私とは境遇が全然違うし、似ても似つかないかもしれない。
でも、ヤスに感情移入しすぎてしまったかも・・・。

昭和の匂いがプンプンする設定からして
ちょっと涙が出てきそうになる。

だから本当は家で読めばよかったとも思う。

私には娘と息子が一人づついるのだけど
これほどまでに真剣に愛しているだろうか?

日々の幸せに、その存在を疎かにしていないだろうか?

ちょっと自分を振り返ってしまって
子供たちをきちんと愛してあげようと思う。

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