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2008年11月の10件の記事

2008年11月28日 (金)

マイ・ドリーム(バラク・オバマ)

マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝 Book マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝

著者:バラク・オバマ
販売元:ダイヤモンド社
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この本はちょうどモダンタイムスと並行で読んでいたのだが
ちょうど良い感じでした。

モダンタイムスにて「善悪なんて、見る角度次第」なんて
セリフが出てまいりましたが
まさしくそれを地で行くのかなぁというのが第一印象でした。

それは人種という角度なのかもしれない。
肌の色という角度なのかもしれない。

それでもオバマは自分の新しい見る角度を信じていた気がする。

幼少の頃から議員になる前までの話なので
政治的な内容ではないのだが、どことなくオバマのできあがるまで
というのが判ったような気がする。

そして、あの就任演説の話と同様に
未来を感じさせてくれている気がする。

政治家なんて好きになるもんじゃないと思っていたが
ちょっと好きになってもいいかもとも思う。

私はケネディはリアルタイムではなかったので
今回オバマをリアルタイムで体感できることをウレシク思う。

Yes, we can.
こんなことをいとも簡単に言ってしまうから期待できるんだよね。

2008年11月25日 (火)

モダンタイムス(伊坂幸太郎)

モダンタイムス (Morning NOVELS) Book モダンタイムス (Morning NOVELS)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
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実家に忘れてきました。何を?勇気を。

冒頭からこのセリフに完全に引きずり込まれてしまう。

その後、「勇気はあるか?」と問われるごとに
主人公は「実家に忘れてきました」と心で唱えることに・・・。

主人公となる、渡辺拓海、妻の佳代子、拷問屋の岡本猛
会社の先輩の五反田正臣、井坂好太郎なる小説家も出てくるし、
中々に興味深い登場人物たちが活動する。

失踪する五反田、暗号化されたプログラム、
検索ワードは「播磨崎中学校」「安藤商会」、
検索から監視は始まる・・・。

情報とは何か?真実とは何か?善とは何か?悪とは何か?
揺れ動いていく拓海が行き着くところはどこなのか?

一旦引きずり込まれた世界は簡単には抜けられない。

そして終焉を迎えたとき、「勇気はあるか?」の問いに
拓海はもう一つの答えを用意していた。

それが拓海の現実であり、真実なのであろう・・・。

この話は「魔王」の続編で50年後の設定であり、
登場人物も一部かぶっているので先に魔王を読んだほうが分かりやすいかも。

2008年11月19日 (水)

犯罪小説家(雫井脩介)

犯罪小説家 Book 犯罪小説家

著者:雫井 脩介
販売元:双葉社
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ミステリー作家の待居涼司の「凍て鶴」がクライム文学賞を
受賞して、映画化の話が持ち上がる。

そんな中で映画化の監督を引き受けようとする
人気脚本家の小野川充と出会う。

小野川は「凍て鶴」と数年前に自殺した自殺系サイトの
主宰の雰囲気を重ね合わせる。
ところが待居は頑なに否定する。

小野川の飄々とした雰囲気と待居の暗さが入り混じる。

読者の推理も多分揺れ動く。

なかなか面白かったのだが最後がちょっとな~。
私的にはちょっと微妙だったよ。

2008年11月17日 (月)

シューカツ!(石田衣良)

シューカツ! Book シューカツ!

著者:石田 衣良
販売元:文藝春秋
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マスコミ合格を目指して鷲田大学三年の男女7人は
「シューカツプロジェクトチーム」を結成。

青春就職活動小説であるのだが、
ちょっとシューカツについては甘いな~と感じる。

いや、読んでいて楽しいし、さわやかだし
そういう部分はいいんだが・・・。

ちょっとシューカツを題材にするには軽すぎるかな。

もっと現在の終身雇用から離れていく
現場の就職活動を知りたかったな~。

なにせ私の頃の就職戦線は大氷河期と呼ばれて・・・

今思えばそういう時代だったからこそ
私は転職もしたし今の会社で全てを満足しているわけではない。

今の学生ってゴールデンチケットなんて思ってるのか?

2008年11月14日 (金)

きのうの世界(恩田陸)

きのうの世界 Book きのうの世界

著者:恩田 陸
販売元:講談社
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なかなかの分厚さのごつい本です・・・
ちょっと通勤時の読書には苦労しましたが読了。

一人の男が水無月橋が殺されているのが見つかった。
男は一年前に送別会を最後に失踪して男だった。

ここからミステリーぽく始まっていくのだが
特異なのは「あなた」という二人称で書かれていること。

これは読者の体験モノ?と思いつつ
次の章に行くと目線が変わっている。

次々に目線を変えつつ殺人事件の真相に迫っていく
近づいているのか?遠ざかっているのか?

次第に殺人事件の謎ではなく、町の謎に近づいていく。

ずいずいと引き込まれるように読み進めていく
徐々に近づいている感じを受けながらも
ラストへの期待が高まっていく・・・。

そしてラスト。
ある意味驚愕。

2008年11月12日 (水)

REVERSE(石田衣良)

REVERSE Book REVERSE

著者:石田 衣良
販売元:中央公論新社
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簡単に言うとネカマとネナベの恋愛モノ。

そこは石田衣良が描くのだから
どこか現代的でスタイリッシュに仕上がっている。
(そもそもネット世代時代が現代的なのだが・・・)

アキヒト=千晶、キリコ=秀紀がお互いに
性別を偽った状態で出会ってしまう。

高まっていくお互いの信頼みたいなもののすえ
現実で出会う人よりも近しい感情を抱いていく。

その結果、会いたくて、お互い代役をたてて会ってしまう・・・。

この本でなんとも胡散臭いのが
千晶にしても、秀紀にしても現実社会が
結構充実しちゃってるんだよなぁ。そこが不満。

もっと現実に挫折感が強い方が
ネットの向こう側に理想を描きやすいと思う。

軽く読むという分には申し分ないと思うが・・・。

2008年11月10日 (月)

ジェシカが駆け抜けた七年間について(歌野晶午)

ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫 う 14-5) Book ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫 う 14-5)

著者:歌野 晶午
販売元:角川グループパブリッシング
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読み初めからちょっとした違和感を感じる。
これはあくまでも時間の感覚。

後にこの謎が明らかにされるのだが
ここで安心してしまったのが敗因というところか。

そして一つ目のキーワードは
「もう一人自分がいたらいいと思わない?」
つまり分身がいれば殺人ができて、アリバイが成立するというもの。

もう一つのキーワードはエチオピアだろう。
でもね~、普通に知ってる人はいないな。そんなこと。

だからね、帯の驚天動地という文言は偽りではないけど
それはトリックそのものというよりも
知識の問題なんだろうな~。

もっとすんなりと騙されて、「やられた~」って言いたかった。

ちょっと残尿管の残る作品だったと思う。
やっぱり「葉桜~」は別格なんだろうな~。

2008年11月 7日 (金)

あの空の下で(吉田修一)

あの空の下で Book あの空の下で

著者:吉田修一
販売元:木楽舎
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「願い事」
「自転車泥棒」
「バンコク-エッセイ-」
「モダンタイムス」
「男と女」
「ルアンパバン-エッセイ-」
「小さな恋のメロディ」
「踊る大紐育」
「オスロ-エッセイ-」
「東京画」
「恋する惑星」
「台北-エッセイ-」
「恋恋風塵」
「好奇心」
「ホーチミン-エッセイ-」
「ベスト・フレンズ・ウェディング」
「流されて」
「スイス-エッセイ-」

短編が12編にエッセイが6編の短編集。
ANAの機内誌「翼の王国」での読み切り連載。

読み終わった後の感想から言うと
いい本だったなぁということ。

日常の一場面を切り取ったことで
その周りに広がる余韻みたいなものをジンと感じた。

一話づつ終わるたびにちょっと放心みたいな感じ。

エッセイも世界の日常を切り取っていて
読後感が行ったことがなくても、どことなく郷愁的だった。

2008年11月 5日 (水)

幸福な食卓(瀬尾まいこ)

幸福な食卓 (講談社文庫 (せ13-1)) Book 幸福な食卓 (講談社文庫 (せ13-1))

著者:瀬尾 まいこ
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「幸福な朝食」
「バイブル」
「救世主」
「プレゼントの効用」

ふわふわと軽い感じの中に、
妙に考えさせられる出来事が起こる。

「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」
なーんて始まるのだからびっくりする。

私:佐和子を中心に物語りは進んでいくのだが
父も母も兄(直ちゃん)も独特の雰囲気を持っている。

適度に浅く話を作っているお陰で
読者の踏み込む領域が作りこまれている。

自分で考え、自分で理解していく感じが心地よい。

サブキャラも皆さんすごい良い。
兄の恋人のヨシコさんなんてインパクトありすぎ。

もちろん大浦勉学君も包み込むような優しさがあふれている。

読後、とっても悲しいはずなのに
とっても安らいだ気分になれる本でした。

2008年11月 4日 (火)

三月の招待状(角田光代)

三月の招待状 Book 三月の招待状

著者:角田光代
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

三月に届いた招待状は交際15年、結婚3年目にして
新たな門出として正道と裕美子が離婚式を行うというものだった。

正道・裕美子を含めて大学時代の友人充留・麻美、そして宇田男の五人が
離婚式で再会してから過ごす一年間の話。

なんだかこの人々はちょっと年寄りな感じを受ける
実際の年齢としては私の方が上なのだが
どこか年寄りじみたところを感じる。

それは私が現実を直視できていないのかもしれないが
もっと明るく生きていても良いのではないだろうか?

みんながみんな悩んでいる姿を見ると
ちょっと淋しくなってしまうんだよな~。

自信を持って毎日過ごしてると思い込んでいる自分が
ちょっと見誤っているんじゃないかと不安になってしまった。

まぁなんにしても変わりたいと願うのは良いことだと思うし
フンギリをつける勇気とかにも賛同ができる。

論語でも三十にして立つわけですから
結構的を得てるのかも・・・。

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